光と風の世界3

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第28回NABL演奏会での高砂高校

2008-06-29 | BFJO2008

神戸ハーバーランドのスペースシアターで行われたNABLコンサート

朝から夕方まで社会人バンドのそれぞれ思いのこもった演奏を聞かせてもらいました。演奏の後の海老沢一博さんと守屋純子さんの講評もなるほど、というポイントを指摘されたり、あるいは誉められたり、あるいは高橋達也さんの思い出だったり、いろいろ貴重な話を聞いてきました。司会は思い出話を織り交ぜたり、各バンドの特徴・歴史などをさりげなく紹介しながら、バンド交代の時間も飽きさせずにとてもうまく進行していただきました。伊波 秀進さん(The BigBand of Rogues)

倉谷組に次いで4年ぶりに招待された高砂高校ジャズバンド部Big FRiendly Jazz Orchestraも気合の入った演奏をしてくれました。

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演奏は以下の4曲でした。

1・ IN THE STONE

2・ FOR LENA AND LENNIE

3・ PENSILVANIA 6-5000

4・ TICKLE TOE

今日は全員マイクが揃ってるし、ドラムの音量もかなり上げてあるのと、残響の多い空間を制御するために、タイトな調整されていたので、いつもの演奏の感じではありませんでしたが、他のバンドよりもドラムが強く聞こえました。SR無しでの演奏が基本なので今日のバランスとしては多少おかしくても、問題無しです。リハもやってませんので、問題あるとすればSRの調整オペレーター次第という範疇のことですから・・・(^^) でも、録音を聞くとそんなに突出したバランスではなかったので、誤差範囲かな。

Saxの音量はSRのおかげで普段以上に明瞭に聴こえてましたが、守屋さんはやはりSaxとTpのバランスを指摘されてました。やはり今後はメロディに合わせてサポートのパートの音量を合わせていくことも必要でしょう。1曲目はすごく良かったけど、Tpが強いSaxを上げるといいな。Tbのメロディのところは打ち込みが強く聴こえたがメロディを聴こえるようにする。2曲目はどこにポイントを置くかを決めて演奏すると良い。他はホント楽しかった。と守屋さん

海老沢さんも楽しかったとまず誉めてから、ワンポイントを教えていただきました。ジャズは競い合うのではなく、自分たちが楽しめる事が大事。競い合いかはたまた上手くなりたいの必死さの目付きを感じたのでしょうか?鋭いですね。2曲目は1拍目目から2拍目、2拍目から3泊目に行く時に全員が三連符を意識してあわせる事。真ん中のスペースが合うように。全員が歌えること。そうすれば四分音符の長さが判ってくる。そしてスピードは落ちない。そうすれば合います。演奏が楽しくなります。ということでした。

短いながらもいいアドバイスをいただきました。

私個人は、本日はSRの強力アシストがあってあれくらいですから、Saxの音量はもう簡単には上がらないので今後はTpをほんの少し絞っていく方での合わせ込みが必要なんじゃないかと思いながら聴いてました。そのためには社会人バンドにもコメントが出ていたダイナミックレンジをどう感じさせるかということが課題のひとつかなと考えてました。

さあ、次の高砂高校の演奏会は3週後の7月20日(日)の第26回青春チャリティコンサートです。

そのチャリコンでのSRの監督は本日と同じ浅原さんと思いますが、今日のばりばりの音響とはまた違ったチューニングされると思うので、それもまた、楽しみです。(^^)

余談ですが、本日朝から海老沢さんは広島から来たTitsのバンドのクリニックをやっておられました。そこで少し聞きかじったことですが、参考になればということで紹介します。

間違ってたらごめんなさい。素人の勘違いあるかもしれませんので。

音の出を合わせようとするなら、その直前の休符を合わせなくてはならない。休符は音を出さないけれども、しっかり頭や体で刻んでおくという主旨でした。吹く時ほどに意識してない休符を意識して合わせるのが大事なようです。

そうやって音の出をあわせると、音がぐっと前に出て来るんだよ、ということでした。休みが続いている時も曲は続いてるんだから、他の人の刻みに合わせるように自分の中でカウントし続けるように。

ゆったりテンポで長い音符が続くようなところでは、リズムを感じながら音符に身体をゆだねないように気をつけよう。音符は長くとも、吹きながら自分の中では短い音符で刻んでいるのが良いよ、ということです。

それから、全体の合わせ方についてのエピソードとして、Tbの片岡雄三さんのお父さんの話をされてました。Tbがリードしてる時のことと思いますが、スライドを細かくちょっと振って脇のTbの人やTpにさえも判るような合図を出されてたということです。そうやって、音の出や休符を揃える工夫をされてたということのようです。素晴らしいプレイ中のコミュニケーションですね。

今日は演奏も良かったし、話も色々良かったし、始まりは高橋達也さんへの黙祷で始めて、各バンドも東京ユニオンに縁のある曲を演奏したりして、音楽と人の縁の良さや不思議さを感じながら一日を過ごせました。ありがとうございました。

合掌