プーチンが圧倒的勝利を収めたと報道。
支持者の歓喜に笑顔で応える映像。
そりゃそうだろう。
手強い相手は暗殺。
今回の大統領選でも「敵」は拘留。
投票ボイコットの動きもあったがごまめの歯ぎしり程度だ。
投票所には格安の野菜・パンなどを並べてある。
無料でがん検診設けられたとか。
裏から見てみると国内における経済格差が垣間見える。
何よりクリミア併合により欧米諸国から経済制裁を受けている。
これが国内経済を疲弊させているのだろう。
いつの時代もどの国もかつてそうであったように富裕層は飢餓を知らない。
虐げられた民が「パン」を求めている。
断頭台の露と消えたマリーアントワネットがいみじくも呟いた。
「パンがなければケーキがあるじゃないの」と。
我々にパンをといって蜂起した群衆はケーキすら口にできなかった。
プーチンは首相時代を入れると四半世紀にわたり頂点に立つ。
国内では「ツアーリ(皇帝)」と呼ぶものもいる。
国内に豪華な別荘を幾つも持ち経営に参画企業からの莫大な蓄財もある。
いま、大統領でなくなるとすべて没収され囚われの身となる事を分かっている。
かつてKGBのボスであったのだから。
この先も権力の座にしがみつくだろう。
だが、歴代のロシア皇帝がレーニン率いる民衆の蜂起によってその座を奪われた。
ソ連崩壊の時代を知らない若い世代はプーチンに否定的だ。
いつの日か「皇帝プーチン」の座が崩れることは間違いない。
平和的に悠々自適の老後を送れることはないだろう。