第三部にはいる。
ナチスドイツの台頭でまずオーストリアが併合される。
それ以前にハプスブルク王朝は滅び、
それぞれの民族が独立して国家を形成していた。
ナチスドイツといえばヒトラー。
生れはオーストリアの田舎町で不遇の青年期を送り後にドイツへ行く。
聞いたことのある映画などがこの地を舞台にしている。
「うたかたの恋」エリザベートの父ルドルフの情死を描いた映画。
原題は情死した場所そのもの「マイアリング」
日本では1956年オーストリアで製作された物が1958年「晩鐘」で公開。
なぜ晩鐘なのかわからないけれど。
クーデンホフ・カレルギー伯爵の逃避行が「カサブランカ」で映画になる。
この本の作者もかなりの文献を参考にしている。
翻訳だけでなく原書も参考にしている。
第一次大戦から第二次大戦、その後の東欧(今は中欧という)の動きなど、
文字どおり激動の時代。
日本の日露戦争のことも、ロシア帝国の関連で名前だけ出てくる。
青山光子という女性が登場するがよく判らない。あとで調べよう。
このあと「第三の男」も登場する。