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SiriusとAldebaranとPolaris

フランケンシュタインの誘惑

2015-07-19 14:09:59 | 日記

NHK-BS。

昼食時間、のど自慢はやめてBSに切り替えるとタイトル名の番組が。

ドイツの化学者が発明した窒素肥料。

肥料として開発したけれど火薬にもなることが判明。

1914年に始まった第一次世界大戦。

発明家フリッツ・ハーバー。ユダヤ系ドイツ人。アインシュタインと親交があった。

 

愛国心の強いハーバーは率先、祖国のために火薬を作り、

更に毒ガス兵器の開発を進める。

彼の持論は「毒ガス兵器の使用で戦争を早期に終わらせることが出来る。それは多くの命を救うことになる」

であった。

その後各国が毒ガス兵器の開発を始め悲惨な戦場と化していく。

 

大戦後のドイツを掌握したのはヒトラーであった。

ヒトラーはユダヤ人の殲滅に乗り出す。

ハーバーもハーバーの研究所にいる研究者もほとんどがユダヤ人であった。

そのためすべて収容所へ連行されていった。

ハーバーは退役軍人であったため連行されなかったが、

それを潔しとせず所長を辞任。ドイツを離れることになる。

スイスで持病の心臓発作のため永眠。

 

現代でも毒ガス兵器は存在する。

しかも簡単に作られるようになった。

日本でもオウム真理教によるサリン事件が記憶に新しい。

 

番組のテーマは科学者の立ち位置。

常に光と陰が必ずある。

 

ハーバーと親交のあったアインシュタインは、

科学は国際的であらねばならぬと言い残した。

 


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