黄昏叔父さんの独り言

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 144MHzのアップバーターの親機(IC-756 PROⅡ) を壊した御粗末な話

2012年12月23日 11時11分28秒 | アマチュア無線

        



ローテーター台の変形の対応工事時に7MHzのアンテナの上に設置していた430MHzのアンテナを取り外して144MHzのスタック八木に入れ替工事を行った。430MHz帯は日頃144MHz帯よりも田舎の阿南市では信号が聞こえず 殆ど使用する機会も無かったので 今回、利用度の高い144MHz帯を優先させる事にした。アンテナとプリ・アンプは兄の所から貰っていたので其れを使用したが工事初日はプリ・アンプは室内の無線設備の真横に置いて使用したが直下型のプリ・アンプをアンテナ直下と20m下の室内に置いた使用状態ではS/N比に大差が付くとのアドバイスで後日プリ・アンプをアンテナ直下に取り付ける工事を行い 室内の無線機からコントロール出来る様にコントロール・ボックスを作り其処から直下プリ・アンプの+B電源の13.8Vの供給とスタンバイ回路の配線を行った。プリ・アンプの送受の切替は親機のIC-756proⅡの外部コントロール端子ACC2の電圧でコントロールボックス内のリレーをON.OFFさせ其のリレーにより外部機器のコントロールが出来る様にした。


 コントロール・ボックス内のリレーは親機のACC2ソケットの⑦番ピン(13.8V)と送信時にグラウンドに落ちる③番端子間でリレーの投入電流を流し吸引し受信時は其の端子がHiに成りリレーが切れる端子を利用した。


 コントロール・ボックス内の配線を確認し親機とコントロール・ボックスをケーブルで接続、IC-756PROⅡの電源を入れると瞬間メーターランプが点灯した後、ランプが消えてしまった。「ありゃりゃ」である。再度、電源スイッチを入れても反応なし。此れは何処か壊れた事は解ったが其の瞬間、此の時期にメーカー修理に出しても年内に故障が直って帰ってくる可能性が無い事が頭の中を過ぎり困った事に成ったと実感した。


 仕方が無いので親機の天板と底板を外し目視で部品の焼けとか異常個所を確認したが異常は確認出来なかった。此の機種は13.8Vは外部電源なので外部電源のヒューズを確認したが外部電源の動作は正常、だとすると本体の中にも保護用のヒューズが有る筈、シールド版を全て外してヒューズを探すとファイナル・ユニットの基板内に管ヒューズ・ホルダーを見付けた瞬間、嫌な予感、まさかファイナルユニットが壊れたのだろうか?管ヒューズを取り外して溶断状況を確認すると時間を掛けてゆっくり溶断した様子で容量も5Aと中途半端な値、ファイナル部分にしては電流容量が少ない 此の時点でファイナル部では無い事は確信出来た。


 大きいサイズの5Aの管ヒューズの手持ちが無かったので電気店に行き、買い求めてヒューズ・フォルダーに装着し電源を入れるとIC-756の電源が入りデジタル回路のキャリブレーションが始まったので一安心、其の後スピーカーから受信音が流れた。送信をしてみると送信状態も正常、此の段階でHF帯での運用出来る事は確認出来た。故障原因は矢張り外部機器のコントロール・ボックス内に有る様子、親機のACC2の各端子電圧を計ると⑦番ピンの13.8Vが出ていない事が解ったが溶断した管ヒューズから⑦番ピンの端子までは配線図を見ると他のプリントパターンを経由して供給され途中に高周波の流入を阻止する為のインダクターコイルが沢山付いている事が判明し回路図を見ながら経路を追跡して其々の部品を調べたが全て断線は無し正常で有った。5枚に分かれた回路図で詳しく回路を追って行くとACC1のソケットの⑦番ピンも13.8Vが掛かっている格好なので念の為、確認すると何と電圧は正常に出ている。再度詳しく配線図を確認するとACC1とACC2の⑦番ピンの間には何も部品を介していない事が判明、如何もプリント・パターンの断線らしい事が解り、調べたが両面基板で良く解らないので最後の手段として同⑦番ピン同士をリード線で短絡するとACC2の⑦番ピンに電圧が出た。此の段階で親機は正常に動作する様に成ったので故障原因の源のコントロール・ボックスを調べると写真4番目の2列ある最上部の奥側の4ピンコネクター(プリアンプのコントロール線の出口)の半田付け時に作業性の関係からケースを縦に置き半田付けをしたので半田クズが落下し下側の外部機器コントロール用のACC2と接続されているピン部(コネクターの13.8Vライン)に落ちラインをアースに落とした為、13.8Vラインのパターンを飛ばしたであろう事が解った。「まさに御粗末な次第」自分で壊し自分で悩むとは情けない。調度、此の日144Mhzの関東方面のロール・コールがある日だったので早く仕上げて関東方面の信号を聞く事により直下型のプリアンプの効果を試したいと仕上げを急ぐ余り今回の変更回路の確認はしたものの前から配線している回路の確認を怠ったのが根本の原因だった。最近、歳のせいか結構ボケを咬ましている。人間は毎日可也の脳細胞が駄目に成るらしいが私の場合は症状が加速度的に進んでいるのかも知れない恐ろしい感じがする。

 



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