此の日の最後の観光は余市町に有るニッカウヰスキー余市蒸留所の工場見学であった。アルコール関係は全くの下戸の私だが家内は至って行ける口で洋酒、日本酒、焼酎、何でも御座れだが一番好きなのは矢張りビールの様である。今回の旅行中も旭川市の男山酒造や富良野のワイン工場、今回のニッカウヰスキー、札幌市のアサヒビール、札幌ビール工場の見学希望があったが其の内の何箇所かは却下した。
家内の父親は大の酒好きで私達が結婚した時は既に銀行を退職して居り偶に家に行くと夕方の3時頃からチビチビ遣る口で何時もほろ酔い気分の御機嫌さん状態であった。家内は末娘で父親との同居時期が長かったので晩酌の相手をして居たらしく可也行ける口とは聞いて居るが私は其の実力の限界は知らない。
今回の旅行計画中に余市のニッカウヰスキーの工場見学は家内の希望だったし私も9年前に初めて此の工場を見学した時に非常に良かったので今回も積丹方面から小樽に向かう過程で是非もう一度訪れたいと思う場所であった。工場近くの無料駐車場に車を入れて見学受付場所に行くと凄い人で前回は直ぐに出発して私一人に案内嬢が付いたが今回は30分近く待合室で待機して30人位のグループが出来上がると案内係の先導で工場見学が始まった。
ぐるりと一回りしたが工場内は9年前と殆ど変っては居なかったが見学者数は比較に成らない程に多く、数年前にNHKの朝ドラで取り上げられた「マッサン」の影響か?特に試飲コーナーは人でごった返して居て空きのテーブルを見付けるのが大変な状況で有った。家内は早速試飲コーナーで幸せそうな満面の笑顔でVサインをして写真に収まって居て此処に案内して良かったなと実感した。駐車場に帰って「此処に来れて良かったか?」と聞いたら「子供の頃にニッカのCMの画像を見て居た場所が直に見れて嗚呼此処だったんだ!と感激した。」と言ったかと思えば工場内の建物の見学は良かったがウイスキーの製造工程の説明よりは出来れば試飲コーナーへ直ぐに行ければ更に良かったとやっぱり本音の処は「花より団子」なのか?と思った。
上段のウイスキー樽の保管場を見学した時に親方の思わず出た独り言「此の1樽有れば死ぬまでウイスキーを十分楽しむ事が出来るんだろうなぁ~?」に思わずあんぐり・・・・