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アマチュア無線&鉄道旅行のログブック by taniyan / JH0HYX

丹那トンネル@建設の歴史

2019-03-20 00:42:52 | 鉄道

 2019年3月18日、快晴。西伊豆雲見から望む富士山。こんな見事な富士山、めったにお目にかかれません。ということで(?!)、今回は静岡県から鉄道醸務報告いたします:)。

 

 JR伊東線東海道本線※来宮(きのみや)駅から徒歩数分。この日は、昭和九年(1934年)に開通した、丹那トンネルの入り口を訪れました。熱海駅より西にある来宮駅ですが、ここまでがJR東の管轄。丹那トンネルの入り口手前、および伊東線方面がJR東、トンネル本体はJR東海の管轄になります。すぐ隣には、東海道新幹線、新丹那トンネルの入り口もあります。(※来宮駅には東海道本線の旅客ホームはありませんが、本線を挟んで両側に留置線があり、熱海折り返しのE233などが止まっています。3/20追記訂正)

 

 トンネルポータルには、「2578」、「2594」の数字が。これは、日本の紀元、すなわち神武天皇以来の暦。キリストさまの西暦に直すと、「1918」、「1934」となります。大正七年(1918年)着工、昭和九年(1934年)開通、という歴史が刻まれています。

 

 ポータル(坑門)の上には、その16年間にも及ぶ難工事のなかで、事故で犠牲になった、67名の方のお名前が刻まれた慰霊碑があります。たまたま訪れたこの日、真新しい献花が飾られており、いまでもその歴史を忘れることなく、時が刻まれ続けていることを思い知らされました。犠牲者のお名前が刻まれた石碑には、朝鮮半島ご出身の方と思われるお名前も見ることができます。本稿では、政治的な事案を論ずることはいたしませんが、昨今話題になっている徴用工問題。是非云々はさておき、丹那トンネル建設にも、それらの方々のお力が注がれたという歴史的事実。鉄旅を愛する人間として、また日本人として、しっかり認識しておかねばと、あらためて思いました。かつて乗った「富士」「はやぶさ」「あさかぜ」「さくら」「銀河」。のんきに醸務しながら、何回このトンネルをくぐり抜けたかわかりませんが、もう少し早くこの地を訪れていればよかったと、少し後悔しています。

 

 

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