横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

TCOの話

2007年10月21日 23時44分34秒 | ビジネスetc
 自宅のプリンタが調子がおかしいとしばらく前から聞いていて、少し前に購入してあったスペアの同型機種を開梱して設定した。事務所兼自宅の我が家では、8台のPCに2台の複合機があり、今日のセットアップで3台目の複合機設置となる。
 今回設置した複合機はHPの7410という無線LAN機能がついたもので、8台のどのPCからも印刷も、スキャンもできるので、以前の機種(2510)以来愛用している。このシリーズは、独自の設定ソフトを必要として、普通のプリンタのようなOS側からの設定ができないのが少々面倒で、いつもここで手間を食う。
 今回も、同型機種を追加する際の設定方法がどこにも書かれていないので、HPのサイトを調べ、英語のサイトでも検索し、それでも出てこないので、サポートに問い合わせることになった。HPのサポートダイヤルは結構待たされるものの、それでもつながるところが○である。質問内容を告げたところ、「後ほど担当者から電話する」とのことで、やはりコールセンターのFAQには載っていなさそう。2時間以上経ってから電話があり、結局設定ソフトを2回インストールすると、「デバイスの追加」を尋ねてくる、という隠し機能?めいたものがあり、ここでようやく設定できることがわかった。

 で、そうなるとどうなるか、なのだが、要するに8台のPCに2回ずつインストールする羽目になる。この設定ソフトはAll-in-oneと銘打ってあって、1回の設定だけでも20~30分かかる。PCは最近になってOSをXPSP2に統一したものの、ノート、デスクトップと機種はバラバラ、ファイアーウォールソフトもバラバラで、インストールも楽じゃない。結局最もよく使う3台のPCのみにそれぞれ2回ずつインストールするところまでで本日の作業を終えた。プリンタを箱から出すことから数えると、コールセンターからの待機時間を含めなくても、たっぷり4時間はかかっている。

 このように、私の土日は結構マシン関係のメンテに費やされている。これをTCOを削減したい!という事例なのだなぁ、とつくづく思う。私はもともとハードウェア系の人間なので、この手のシステム設定にはあまり喜びを覚えないし、何といっても貴重な時間が食われてしまう。

 そう言えば、最近会社でもTCOに関連する話が持ち上がっている。
 会社では、ショップブランドの安価なPCをとことん使うやり方で目先のコストを節約してきた。各自が自分のマシンのスペックの改善をすることや環境を作ることは、ごく当然のようにやってきた。しかし、メンバーが増えてくると、「ソフトウェア」のことしか知らない人も増えてくる。仮にハードウェア系の知識があったところで、マシンが壊れた際に、自分でトラブルシューティングをしなければならないとなると、仕事に急がしい時には負担になってしまう。
 そんな状況になって、PCをコピー機や電話機のように、最初からOSがインストールされていて、壊れたら電話一本で交換に来てくれるDellなどの会社のものに切り替えるべきだ、という意見が上がるようになってきた。
 もちろん、このようなメーカー製のマシンを購入すると購入費は2~3割は高くなる。高いお金を払ったからと言って、壊れにくくなるはずもない。なぜなら、実質同じようなレベルのパーツから構成されているからだ。しかし、バカにならないTCOを考えると、この程度のお金で、面倒なメンテナンスを解決できるのならば、それもありだなぁ、と思い始めている。元ラジオ少年としては、どうにも抵抗感があるのだが、経営というものは趣味ではないので、仕方ない。

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