『アメリカ帝国の基礎知識』ー永久戦争の帝国ー 作品社 2004年 1-2-4 . . . 本文を読む
2017年8月末、新聞に中村雄二郎さんの訃報が載った。91歳だったそうだ。『現代思想』、『思想』、『世界』誌などで、中村雄二郎の論文や評論をよくみかけたのだが、ここしばらく、読んだ記憶が薄れ、雑誌などの掲載を見ていなかったのだ。どうしているのだろうと思っていた矢先である。1969年に出版された、ミシェル・フーコーの『知の考古学』をいち早く紹介し、1970年秋には訳・注・解説を入れて400頁を越える『知の考古学』を河出書房から出していた。 . . . 本文を読む
なぜアメリカは戦争が好きなのか? 「民主主義の名のもとに」軍事侵略は当たり前、「戦争を予防する」といって、(予防)先制攻撃を是認し、国連を無視し、「グローバリゼーション」の推進で世界のすべてを収奪することを企て、「テロの脅威」の大義のもと、批判する者を圧殺し続けているアメリカ合衆国。2001年、9.11事件の後の2004年の著作であるが、今もって、「アメリカ=永久戦争の帝国」をわかりやすく、ずばり核心に切り込み解明する世界市民必読の、座右に置きたいパンフレット。 . . . 本文を読む
幕末・明治維新をめぐる本 このブログでは、以前に孝明天皇の死をめぐって、少数ではあるが痘瘡による死とする通説に対する異論があることを記事にしたことがある。してみれば、根幹となる近代史も通説とは違った形での見解も大いにあるに違いない。来年は明治150年、これまで、読んだり、収集したり、また時代も購入時期もばらばらであるが、岩波新書や中公新書を糸口に、戦後岩波書店の 戦後4回刊行された『岩波講座 日本歴史』(名称は少し変化があるが)と、歴史学研究会・日本史研究会編のこれまた戦後4回刊行された 『講座日本歴史』東京大学出版会 のうち、幕末・明治維新前後の論文中でさしあたり、通時的な執筆者の変化や、研究視角の変容があるのだろうか、調べてみよう。 . . . 本文を読む
『ヒトラーと第三帝国』 ほか ファシズムの初期症状 なにやら、安倍独裁批判の大合唱の影に隠れて、クーデターが進行中なのではないか。総選挙終わってみれば、改憲・米国従属二大政党の完成と、ファシズム前夜の浮き足だった思考停止。繰り返されるプロパガンダの作法は、魔法のように1日で、右翼軍事クーデターのように民意のシステムを劣化させたのだが、そのことの愚劣さに日本の民進の国会議員は気がついていないのだろうか、あるいは自らの身の保身故に、満場一致で、ファシズムへに向かって民進党の解党を決断したのか?すっきりしたリベラルの再結集が肝要だ。仮面を被った緑のたぬきに騙されるほど、日本の国民はみかけのプロパガンダに弱いのか . . . 本文を読む