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「第53回京の冬の旅」に行ってきました④

2019-01-15 | 御朱印めぐり
第53回京の冬の旅」の非公開寺院巡りの続きです。

ここまでは以下をご覧ください。

「第53回京の冬の旅」に行ってきました①
「第53回京の冬の旅」に行ってきました②
「第53回京の冬の旅」に行ってきました③


日体寺をあとに京の冬の旅に戻ります。東山安井の交差点で再び東大路を渡り、建仁寺に突き当たり北に折れれば近いです。

正伝永源院は建仁寺の敷地の北隣にあります。

明治時代に「正伝院」と「永源庵」が合併したお寺で、織田信長の弟・織田有楽斎と熊本藩主細川家の菩提所です。

障壁画は狩野山楽が描いた「蓮鷺図」と細川家の末裔である細川護煕元首相が描いたものとがあります。山楽の障壁画は撮影禁止ですが細川元首相の方は撮影可能とのこと。

細川氏は政界を引退し絵画や陶芸に没頭しているとされますが、週刊誌の記事などでは今も野党系議員の相談を受けるなどしているみたいですね。首相時代にリーダーシップに疑問を持たれ散々に評価を落としましたので、熊本県知事から直接芸術家に転身した方が名声を得ることができたかも知れませんね。

大名家のうち熊本の細川家や鹿児島の島津家、秋田の佐竹家や彦根の井伊家のように今なお健在の家系がある一方で前回触れた岡山の池田家はまさに断絶の危機にあります。鳥取の池田家も当代の池田百合子さんが自分の代で終わらせることを宣言していますのでいずれ断絶となります。名門でさえ家系を守ることは大変みたいです。

また山楽の鍾馗図、有楽斎の茶室「如庵」なども公開しています。

正伝永源院も書き置きのようです。今回回らなかった両足院も含め建仁寺の塔頭は全て書き置きですね。

建仁寺の塔頭はこれでおしまい。


北に数分歩くと四条通になります。

界隈は外国人観光客の人通りも多く常に混雑していますが、賑やかな四条通に面してひっそりと仲源寺があります。

この中に仲源寺の入り口があるのですが分かりますか?

仲源寺は「目やみ地蔵」と呼ばれることが多い浄土宗のお寺です。その名の通り眼病に御利益があるとされます。

平安時代中期の創建とされ、こちらのお地蔵さんに大雨がやむよう祈ったところ雨がやんだことから「雨やみ地蔵」→「めやみ地蔵」となりいつしか「目やみ地蔵」になったとのこと。1585年に現在の場所に移転しています。洛陽三十三カ所の札所になっていますので御朱印を頂けます。

仲源寺の御朱印です。


次は相国寺の慈照院です。地下鉄今出川駅が最寄りになります。四条通をそのまま烏丸まで突っ切れば地下鉄に乗れますが河原町丸太町でお昼を食べたいので四条駅から京阪電車に乗りましょう(京阪は旧駅名でないとしっくりきませんので以下の写真は「五条→四条→三条」と頭の中で勝手に変換されています)。

2つ先の丸太町で下車。

丸太町橋を渡って河原町丸太町です。

前回東山御朱印巡りの際はタイ屋台料理の「パクチー」でしたので今回は台湾屋台料理の「微風台南」に決定。定番の魯肉飯などが食べられます。日本人向けに八角の香りを抑えていますが味は上々。

今日は「排骨便當」です。豚肉を使った台湾の駅弁として代表的なものです。確か昔「自強号」に乗ってこんなのを食べた記憶があります。テイクアウト可能ですが店内で頼むとワンプレートで出してくれます。ここも美味しいです。タイ料理にするか台湾料理にするか悩ましいです(汗)


河原町丸太町からは市バスの59番に乗れば烏丸今出川まで乗り換えなしです。

烏丸中学の北に慈照院があります。

慈照院に到着。元は「大徳院」という名前でしたが1490年に足利義政の菩提所となり「慈照院」に改めています。1629年には桂宮が学問所の棲碧軒を建てています。京の冬の旅では2013年以来の公開となります。

「銀閣寺」の通称で知られる慈照寺も同じく相国寺の塔頭で、慈照寺と慈照院という別々のお寺が相国寺の塔頭として存在しています。どちらも足利義政の法号に因んでいるためです。

朝鮮通信使にまつわる資料や狩野派の「帝鑑図屏風」などを展示しています。こちらの御朱印は拝観コースの最後で手に入れることができます。

慈照院の御朱印です。


行きたい寺院を全部見て回りました。

近くには「京の冬の旅」のスタンプラリーで一服サービスを受けられる俵屋吉富があります。スタンプが埋まっていますので今年も行ってみましょう。

吉富さんの代表的なお菓子「雲龍」とお茶を頂くことができます。


まだ少し時間がありますので地下鉄で京都市役所前駅まで。木屋町通を南に下がると「月餅家」があります。

吉富さんに「雲龍」があるように月餅家には京都一とも言われる名物「わらび餅」があります。香ばしいきなこの香りとほどよい餡とのバランスが絶妙です。この時期なら予約なしでも買えるのが有り難いです。

本能寺を通ってみましたがどの塔頭も「御朱印所」の掲示がないので断念です。何度か回ってみないと難しいみたいですね。イノダコーヒでコーヒーを、井上さんでお総菜を買って帰りましょう。


今年の「京の冬の旅」はこれにて一区切りとしたいと思います。3月限定で東福寺の光明宝殿が公開されるため、都合がつけば行きたいと思います。30年ぶりの公開なので行く価値があると思います。

回った中でのベスト3(順不同)は龍泉庵・転法輪寺・霊源院でした。また既に行ったことがあるので今回は回っていませんが建仁寺両足院、本法寺あたりも回ってみる価値があると思います。

今回は伏見や山科のお寺がないので回りやすいですが、毎年候補になる寺院が限られるためどうしても似たようなカラーになりがちです。このレポートのようにぜひ回遊ルート近くの寺院も合わせて拝観してみることをオススメします。

今年は天球院以外の対象寺院は全て書き置きの御朱印でした。第51回(2017年)に妙心寺の塔頭・養徳院が直書き4種の御朱印を出して御朱印目当ての拝観客が殺到、ほとんどの人が4種全部を頼むためご住職が腱鞘炎になってしまい、しばらく1種のみに制限された件が引き金になったのか年々直書き対応の寺院が少なくなっており、もはや期待できない状態になってきました。一方で比較的高価なオリジナル御朱印帳を複数出しているお寺もいくつか見受けられます。商売としては分かるんだけどなぁ・・・と複雑な気持ちになります。


来年も対象寺院を見て目につくところがあれば回ってみたいと思います。


今回回った寺院の御朱印情報です。(御朱印料は特記ない限り300円)
・六道珍皇寺  7種を本堂内で授与。2種は直書き、残りは縁日限定の書き置き。オリジナル御朱印帳あり。
・霊源院    8種を拝観受付で授与。書き置きのみ。
・八坂の塔   1種を拝観受付で授与。直書き。
・日体寺    2種を朱印所で授与、うち御首題は直書き。洛陽十二支妙見御首題帳あり。
・正伝永源院  2種を拝観受付で授与。書き置きのみで片方は500円。オリジナル御朱印帳あり。
・仲源寺    1種を朱印所で授与。直書き。
・慈照院    4種を堂内で授与。書き置きのみ。オリジナル御朱印帳あり。
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