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「第52回京の冬の旅」に行ってきました②

2018-01-08 | 御朱印めぐり
第52回京の冬の旅」の非公開寺院巡り・1日目の続きです。

京阪伏見桃山駅から東福寺に向かいます。東福寺駅が最寄りと思いがちですが鳥羽街道駅の方が近いようです。

鳥羽街道駅に到着。京阪本線では最も乗客が少ない駅とされます。駅前が寂れまくっている橋本駅よりも少ないと言うことになりますね。


鳥羽街道駅からの道すがらにタヌキの置物が。

こちらは東福寺の塔頭で「筆の寺」とも呼ばれる正覚庵です。非公開塔頭ですが「御朱印」という張り紙が出ています。

タヌキに引かれて入ってみました。鐘を2回叩くとご住職が出てこられました。

1290年に陸奥の伊達家4代当主伊達政依が開いたお寺で、戦後境内の建造物や樹木などが荒らされた際に制する文を墨書して張り紙したところ寺荒らしが止んだことから筆供養を行っているそうです。


東福寺に到着。臨済宗東福寺派の大本山で1236年の創建です。開山は円爾弁円。聖一国師とも呼ばれますから博多祇園山笠のルーツとされる聖一国師なんですね。

秋の紅葉では身動きが取れないほど混雑しますがこの時期はスムースに回れます。ちなみに東福寺は日露戦争時代にロシア兵の捕虜収容所となり、彼らのために日本で初めてトランプを製造したのがあの任天堂だったそうです。確かに最寄りの鳥羽街道駅付近(東山区福稲上高松町)には任天堂が本社を置いていましたから縁の深い土地だったようです。

今回特別公開の対象は1347年に建てられた禅堂と経蔵、それに即宗院です。東福寺には先ほどの正覚庵を含め25の塔頭寺院があり一部は公開しており御朱印がもらえます。もちろん東福寺も御朱印がいただけますので回ってみたいと思います。


即宗院は1387年に薩摩の島津氏久が創建、その後焼失するものの1613年に島津義久が再建し現在に至ります。再建の際に移転した地は関白藤原兼実の山荘「月輪殿」の跡地にあたります。その後も島津氏や薩摩との縁が深く西郷隆盛自筆の「東征戦亡の碑」があります。

薩摩の島津氏は対馬の宗氏などと並んで鎌倉時代から明治維新まで一貫して領国を守り続けることができた数少ない一族です。佐竹氏・京極氏・細川氏なども明治維新まで残りましたが領国が変わっていますよね。

この偃月橋を渡ります。有名な通天橋の東にかかっており、こちらは無料で通れます。

即宗院では島津家所用のお膳や火鉢、徳川慶喜の書などが展示されています。

本堂から少し山を登ったところに東征戦亡の碑があります。

西郷隆盛が戊辰戦争の戦いを記したもので、近くに戦いで命を落とした薩摩勢の名を刻んだ石碑もあります。その中には大黒寺で触れた東郷平八郎元帥の弟・実武の名前もあります。

即宗院は庭などが撮影可能です。


東福寺にはいくつか公開塔頭がありますから、あわせて見て回ります。こちらは芬陀院

1320年代に関白一条内経が創建、水墨画で有名な雪舟が作庭した庭園があることから「雪舟寺」とも呼ばれます。

雪舟初期の作庭だそうで、左が折り鶴、右が亀を表しているそうです。一時荒廃したものの昭和期に重森三玲が復元し現在の姿となっています。雪舟も重森も岡山県出身、しかも高梁市と吉備中央町で隣町同士なのは何かの縁でしょうか。

芬陀院は庭などが撮影可能です。


お次は霊雲院でしたが本日は休止のため見て回れず。お隣の同聚院に行ってみます。

1440年代に東福寺第129世・琴江令薫が開山しており、本尊の不動明王坐像は国の重要文化財に指定されています。東福寺の境内は元をたどれば平安時代に藤原道長が創建した法性寺の一部で、そのうち五大堂にあった不動明王坐像が同聚院に伝えられたものだとされています。

五大堂はのちに焼失しましたが不動明王像は残ったことから火災除けの御利益があるとされ昔から「じゅうまん不動さん」として親しまれています。同聚院は近畿三十六不動尊霊場になっており、もちろん不動明王の御朱印を頂けます。

同聚院は庭などが撮影可能です。


これで引き上げ、と思っていたら妙に目に留まる看板がありました。

こちらも東福寺の塔頭で勝林寺です。

1550年に創建、仏法と北方を守護する毘沙門天を祀ることから「東福寺の毘沙門天」と呼ばれているそうです。

引き寄せられるように入ったお寺でしたが「これから住職直書きの御朱印授与を行います」とのこと。他の参拝客に続いて番号札を渡されましたのでそのまま待ってみることにしました。こちらのページを見てもらえれば分かっていただけると思いますが、季節毎にオリジナルの御朱印を多数授与しているようで、勝林寺の御朱印を集めようとしているマニアが多数いました。中には2周目の授与もお願いする人もいるようです。

1時間半くらいかかりましたが私の分も頂けました。お寺を維持するのは大変なのでしょうね。


16時になりました。本日はそろそろ打ち止めとしたいと思います。


これから回られる方のためのアドバイス。
・この時期の京都はいつ時雨になるか分かりません。折りたたみの傘をお忘れなく。
・靴を脱ぐため靴下は厚手のものを。二重に履くのもいいでしょう。
・カイロもお忘れなく。


今回回った寺院の御朱印情報です。(御朱印料は特記ない限り300円)
・東福寺正覚庵 1種を授与。直書き。庫裏にて授与。
・東福寺    1種を授与。直書き500円。方丈庭園の拝観受付で授与。オリジナル御朱印帳あり。
・東福寺即宗院 1種を授与。書き置きのみ。拝観受付で授与。
・東福寺芬陀院 1種を授与。直書き。拝観受付で授与。
・東福寺同聚院 1種を授与。直書き。拝観受付で授与。
・勝林寺    多数あり(種類により御朱印料異なる)。直書きは14:30以降約30名のみ。オリジナル御朱印帳あり。


残る泉涌寺などは次週回ってみたいと思います。1/10以降に公開となる泉涌寺などのレポートはこちら以降をご覧ください。
「第52回京の冬の旅」に行ってきました③
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