JF4CADの運用日誌2.5

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波照間島移動運用メモ

2011-06-07 | シャック便り

波照間島移動運用メモ

 
[八重山郡竹富町]
波照間島は八重山郡竹富町に属します。波照間の人口は500人ほど。JCGでは47005になります。

波照間島は日本最南端の有人島です。農業と観光を主産業とした島で、波照間の黒糖は特に有名です。

集落は島のほぼ中心部にあり、港に近いあたりを除けば周辺部には人家はありません。波照間の名前は「果てのうるま(サンゴの島)」が起源とされます。透明度の極めて高いニシ浜での海水浴が古くから人気ですし、空気が澄んでいて星空観測にも適しているそうで、晴れた夜には南十字星を見ることができるそうです。

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琉球王朝時代は重罪人の流刑地であったと言われます。ただし粗暴犯ではなく政治犯の流刑地で、身分の高い者が流されたようです。一方で島の住民は航海術と歌に優れ、「ユンタ、ジラバ、波照間と掛け合いするな」とまで言われたそうです(ユンタやジラバは琉球民謡のジャンルで、波照間の人間と歌い競べをしても勝てないからやめておけ、との意味)。

最南端の島として観光客に人気がありますが、移動運用は年に1~2回ある程度です。バンドによっては長期間運用がないケースもあります。

 
[島内での運用]
宿や港付近でQRVできそうです。いくつかの宿は屋上が使えそうですから予約時に交渉してみてください。

 
[島へのアクセス]
石垣港離島ターミナルから波照間海運安栄観光の船があります。波照間海運はフェリーと双胴高速船、安栄観光は小型の高速船と小型フェリーです。石垣からの所要時間はフェリーで140分、高速船で60分です。主力の高速船は両社ともに3往復(臨時便が出る日もあり)なのですが波照間海運と安栄の高速船はほぼ同じような時刻に出発しますから本数が多い割にあまり便利ではありません。

石垣島から西表島にかけては波が穏やかな一方、そこから波照間島までは海流を突っ切るため大きく揺れることがあります

波照間海運の高速船「ぱいぱてぃろーま」は2010年に就航した新しい船で、この海域でも揺れにくいのが特徴です。乗下船口より後ろ側の座席がお勧めです。

一方の安栄観光の高速船は構造上よく揺れますので、船に慣れてない方はあらかじめ酔い止めの薬を飲み、後ろの方に座るといいと思います。

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船が特に苦手な方は船の大きな波照間海運のフェリーを利用して和室で横になっておくなどの自衛策を取って下さい。

波照間には空港がありますが、現在運航している会社はなく事実上閉鎖されています。

 
[島内でのアクセス]
有償バスがあるほか、港から宿までは送迎があります。どの船に乗るか予め連絡しておくと宿から迎えに来てくれます。

その他レンタカーやレンタサイクルもあります。宿には大抵レンタサイクルがあります。集落内だけでしたら端から端まで10分かかりませんから自転車で十分です。

  

[宿泊施設]
以前は大部屋雑魚寝の古い民宿だけでしたが、この数年でプライベートを重視したホテルライクの民宿やペンション、素泊まりの宿などが増えました。とはいえこれらの部屋数は多くなく、特に観光シーズンは早めに予約した方がいいでしょう。

なお、波照間では野宿やキャンプは全面禁止です。これは10年ほど前に放浪者による観光客の強殺事件があったためで(島では100年ぶりの大事件だったようです)、必ず宿の予約をしてから訪れて下さい。レンタカーでの車中泊もできません。

 
[島内の店]
各集落に共同売店と呼ばれるお店があります。朝早く開店し遅い時間までやっていますが、昼下がりは休憩のため閉店している店もあります。品数は決して多くなく、生鮮品は船賃が加算されているケースもあります。石垣で買ってから持ち込む方がいいでしょう。

食事処はおしゃれなカフェから民宿を兼ねたところまで数軒あります。営業時間が短い店もいくつかありますから店に電話するか宿で最新情報を確認して利用してください。

お弁当は郵便局に近い名石共同売店が種類を揃えています。この売店は昼休憩もなく使い勝手がいいと思います。

ATMは郵便局にあります。

 
[おみやげ]
波照間産の黒糖やもちきびなどの農産品、プレミア泡盛として名高い「泡波」、泡波を使ったカステラなどがあります。集落のお店や港の売店で売っています。

このほか雑貨中心のお土産屋さんが集落に2軒と港に1軒あります。

 
[泡波について]
波照間島の波照間酒造が造っている泡盛です。波照間酒造唯一のブランドでもあります。
基本的に島内で消費される分しか生産されておらず、島外へはほとんど流通していません。こういった事情から「幻の酒」ともいわれ、プレミアが付いています。那覇の飲食店などでも別格の値段になっています。

島では100ml入りのお土産瓶であれば数量制限があるものの入手しやすいです。100ml瓶は透明と茶色のガラス瓶がありますが、中身はどちらも同じです。それ以上のサイズ(3合瓶・一升瓶)を正価で買うのは難しいのが現状です。

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また、島内の宿や飲食店では泡波を飲むことができるようです。泡盛は度数が高く腐りませんから3合瓶で頼んで飲み残しを持って帰るのもいいでしょう。

 
[注意点]
共同売店・食堂など島内の各商店は昼休憩を取っていることが多いです。昼頃から夕方前まで一旦閉店しますからご注意下さい。営業時間は宿で教えてくれると思います。

集落以外は夜間真っ暗です。安全上の観点から夜間に集落の外へ出ることはお控え下さい。集落内であっても商店の閉店以降はなるべく出歩かない方がいいです。集落の外にある星空観測タワーへは宿で送迎してくれることが多いようです。

波照間の周辺は波が高いので浜辺でも危険な箇所があります。泳ぐ際は必ず島の人に安全な場所かを確認してからにしてください。

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