JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

Radix RD-S106を使ってみる①

2009-01-13 | インポート

Radix社のV形ダイポールRD-S106を手に入れましたのでレポートします。


 


 


ご存知の方も多いと思いますがRadix社は移動運用に特化したアンテナを販売しています。独自のアイデアでコンパクト化や軽量化の工夫がされており、使い勝手の良さで移動運用局の愛用者が多いです。最近は他社も類似の商品を投入しており、あのナガラ電子もDO-3BというHF用V形ダイポールを発売しています(重量はさすがナガラですがHi)。


 


私もRadix社の50MHz用3エレHB9CVを使用しており、軽さと組み立てのしやすさで重宝しています。2エレよりよく飛ぶので便利です。


 


私の常置場所ではアンテナを常設しておらず、使うときだけ伸縮ポールで上げるようにしています。7MHzなんかはコメットのHA750BLという状態(しかも借り物)です。HA750BLも50W入れれば国内QSOでは使えるには使えるのですが、ハイバンドでは今一つですし、いい加減返さないと悪いので新しいアンテナを買うことにしました。


 


隣の家や道路にはみ出ないようコンパクトにするため選んだのがRD-S106です。28/50MHzのフルサイズV形DPですが追加でコイルセットを買うと7~24MHzの各バンドにも対応します。エレメントは片側2mしかないため、先端に50cmのハットエレメントを取り付けて効率を上げています。映画「崖の上のポニョ」でJA4LL局が使っていたアンテナのモデルとも言われます(私も4エリアだしいいか)。ハットエレメントで少し長くなっているとはいえ7MHzでは短縮率が高く、効率は高くないのですが、国内向けで50Wで使うなら少しは使えるのではないかと思います。


 


 


Radixの製品は通販専用品を除けば秋葉原の富士無線でほぼ扱っています。10%ほど割引もあるのでメーカー直販より安く手に入ります。7MHz用のコイルセットも合わせて買いました。秋葉原なので帰りは飛行機に載せて伊丹まで空輸ですHi


 


 


試しに組み立ててみました。場所はいつもの猪名川調整場です。




上からバラン(クロスマウント付き)、エレメント、7MHz用コイル、ハットエレメントです。収納時の長さは60cm弱、重量はコイル込みで1.2kgと軽量です。

 



エレメントは中空のアルミ製で釣り竿のように伸ばして使います。先端のハットエレメントはステンレス棒です。かなり軽量化されています。

 



短縮コイルを使う場合はバランにこのマッチングケースを取り付ける必要があります。調整時にワッチしていたらマッチングケースを取り付けないとSがかなり弱くなりました。中身は謎ですが取り付けの確認は要注意です(逆に28/50では付けるとSWRが落ちない)。

 



猪名川調整場での調整風景です。ここだけフェンスがあり、伸縮ポールを簡単に設営できます。RD-S106はカメラ用の三脚でも設営できるようクロスマウントに取り付け穴がありますが、地上高が低すぎて実用にはなりにくいかな、と思っています。画像をクリックしてもらうと分かりやすくなりますが、先端のハットエレメントが見えています。

 

 

このアンテナはエレメントの伸縮で同調点を調整します。標準寸法のところに小さい穴がありそこで当たりを付けます。7MHzでは7055kHz付近に同調点がありました(実は12/23のJS3OMHさんの能古島迎撃で一度組んでみたときはSWRが5~7で下がりませんでした。原因不明)。SWRが1.3前後なので問題ないでしょう。

 

短縮形ですのでSWR<1.5の幅は狭く、実測で20kHz前後(カタログでは15kHz)しかありません。SSBとCWでは調整点を変える必要がありそうです。

 

2.5Wで7エリアの局を呼んでみたらコールが返ってきました。とりあえず使えているようです。

 

 

先日の大阪府泉北郡移動で5Wにして使ってみました。QRMの激しい7MHzは苦労しましたが何とか9局とQSOできました。7045kHzに調整してみたところ、20kHz離れた7065kHzではSWRが3以上あり苦しい感じです。50MHzは標高の高い山やEsでは有効とは思いますが、それ以外(低山や平地)では苦しい感じでした。

 

 

コンパクトで軽量、伸縮ポールがあれば簡単にQRVできる手軽さが一番の売りでしょうね。資金をためて21MHzのコイルも買おうかと思っているところです。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1月分QSL発送しました | トップ | HA750BLをあえて使ってみる② »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
釣り竿アンテナは普通の設置では無指向性ですので... (JF4CAD)
2009-03-23 20:19:03
釣り竿アンテナは普通の設置では無指向性ですので、全方向からのノイズを拾ってしまいます。ダイポールはエレメント方向がヌル点になりますので、回してやることでノイズを軽減できます。この違いです。ダイポールはアースを考えなくていいという点でも簡単だと思います。
返信する
5Wでもけっこう使えるのなら (JL8ODP)
2009-03-23 08:44:56
5Wでもけっこう使えるのなら
いいですね、
移動運用で、使ってもあまり目立なくて、良いかなと

釣竿アンテナはノイズが発生するとは知りませんでした。

運用報告、よろしくお願いします
返信する
どうもはじめまして。 (JF4CAD)
2009-03-22 21:43:33
どうもはじめまして。

テストは全てSSB、FT-817の5Wで行っています。この連休中にRD-S106を使って実際に7MHzSSBにQRVしています。パイルと一発で抜くといったアンテナではありませんが、このサイズで意外使えるかな、というのが感想です。詳細はこれから書きます運用報告をご覧下さい。今週中には仕上げることができると思います。

このアンテナは水平偏波です。実際偏波の違いが実感できるのは50MHz程度しかないと思います。むしろ釣り竿アンテナのようなノイズを拾わなくなるのでその点ではFBではないかと思います。
返信する
失礼します、私もラデイクスのV型ダイポール (JL8ODP)
2009-03-22 09:10:18
失礼します、私もラデイクスのV型ダイポール
が欲しいのですが、いかんせ価格がちよいと。

このアンテナは、手軽で低価格みたいですが
CWで、テストしたのですか

SSBの電話では、苦しいと思われますか゛
いかがでしようか。

電波の種類で、垂直波と水平波の違いがこのアンテナ
でわかりますか
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

インポート」カテゴリの最新記事