JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

沖縄移動 相手局の使用アンテナは?

2010-12-15 | JF4CAD技研

今年5月の沖縄移動でのQSLカードがどんどん送られてきています。ある程度まとまった数がありますので、QSLに書かれた相手局の使用アンテナを集計してみました。国内のハイバンドや50MHzでの各局の使用アンテナの実態がどのようなものかよく分かると思います。

5/22の国頭郡伊江村、23~24の宮古郡多良間村で集計しています。この3日間はハイバンドや50MHzがよくオープンしましたし、両村とも珍しい方ですからパイルになりました。いつも通り画像はクリックすると大きくなります。

 

[50MHz] 集計局数:140局 当方使用アンテナ:2エレ

50m_

クリエートのベストセラーCL6DXをはじめとした6エレ八木が全体の25%でトップです。私も昔使用していましたが、10Wでもパイルを勝ち抜ける力があります。それ以上の7エレや8エレ、果ては10エレといったアンテナですと簡単にパイルを抜けますので実際の所有率よりパーセンテージが上がっています。

一方、所有率の割にふるわないのがGPです。カタログ上の利得と比較するとパイルを抜けるパンチ力が出ていないようです。ホイップやダイポールなど簡単なアンテナも苦しそうです。

2エレや4エレ(HB9CVが多いですね)ならパイルで揉まれて一発抜けは難しいのの、Sの上がったタイミングをとらえればパイルを抜けると思います。6エレはブーム長が1λ前後ですが、2エレならコンパクトですからいかがでしょうか。2エレも善戦していると思います。

 

[18/21MHz] 集計局数:93局 当方使用アンテナ:自作フルサイズダイポール

18m_

18/21MHzは伝搬特性が近いですからあわせて集計しました。意外にもダイポール(サガ電子のZA-21を含む)が全体の44%でトップです。ロータリーDPもあれば私のようなワイヤーDPもあるでしょうが、国内ならDPが平均レベルだということがよく分かります。回転半径を小さくできるV型なんかもありますから、何とか工夫して設営すればこれで国内標準レベルだと言えます。

もちろん2エレ(おそらくはHB9CV)やそれ以上の八木ですとパンチ力があります。2エレでも頭一つ抜け出せそうなのでMOXONとかHEX-BEAMなんかは魅力的だと思います。あと多かったのがLW。ロングワイヤーや釣り竿アンテナなんですが、根強い人気ですね。

一方でGPはわずか1局のみ(その他に入れました)。これまた根強い人気があるものの、QSOできた数が少なく、実際にはあまりポテンシャルの高くないアンテナなのでしょうね。

 

今回集計して分かったのは自分自身がまぁなんとかなるアンテナを使っているんだと言うことです。パワーは5Wと低いですが、アンテナはできるだけ軽くて性能の高いものを上げたいと思っていますので、その点ではまずまずだと思われます。

もう一つ分かったことはGPのポテンシャルの低さです。144/430MHzではGPはポピュラーなアンテナですので、この辺のバンドから入られた方を中心に根強い人気があり、町中でも見かけることが多いです。ただハイバンドや50MHzでは十分な力が出ていないように感じます。住宅事情は各局それぞれでしょうが、ハイバンドではダイポール、50MHzでは2エレあたりが何とかできないか考えてみてはいかがでしょうか?

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする