JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

沖縄移動運用報告③

2009-05-29 | インポート
5/22 那覇→粟国


 


今日から1泊2日で粟国島に渡ります。


 


粟国島は那覇から約60km離れた孤島です。島尻郡粟国村に属し、粟国島=粟国村です。人口は約840人。サトウキビの栽培と天然塩の生産(どちらも質がよいことで有名)、漁業で生計を立てている島です。1999年に公開された映画「ナビィの恋」の舞台となりました。この映画は映画通からの評価が高かったものの、粟国島の知名度アップにはそれほど貢献しなかったようです。


 


訪れる観光客が少ないことから移動運用も非常に少なく、ハイバンドや50MHzは2007年にQRVがあって以来になります。


 


 


粟国島に渡る方法は2つ。1つは那覇の泊から出ている1日1往復の村営フェリーです。値段は安いのですが揺れるらしく「船室に洗面器が置かれている」という噂があります。


 


もう1つは那覇空港からのRAC(琉球エアーコミューター)の空路です。所要25分で1日3往復ありますが定員僅か9人の小型プロペラ機での運航です。ところが使用機のパイロットが退職することになり、この5月末で運休となります。まさに「今しかない」というタイミングです。ということで往復空路を予約しました。


 


 


お天気は曇り。雨が降ることはなさそうです。8時30分発のRAC721便に乗るため那覇空港に向かいます。RAC便ですので一旦航空券を発券してもらい、RAC専用の9番カウンターで改めて搭乗手続きをする必要があります。


 


この手続き中、「申し訳ありません たった今欠航が決まりました」とのこと。






なんてこったい。


 


万事休す・・・ではなく、ちゃんと代替手段を用意してあります。泊からのフェリーは9時50分発。出発まで90分以上ありますから、今から泊に向かえば何とかなるのです。RAC723便(10時発)ではこの芸当ができないので721便にしていたのです。


 


念のため泊にある粟国連絡所に電話してフェリーの就航を確認し、宿にも船にする旨連絡を入れました。





ゆいレールで最寄りの見栄橋駅に向かいます。欠航が決まり、ミニサイズの粟国行きがポツンと止まっているのが見えました(画面中央付近の小さい飛行機)。

 

泊のターミナル(とまりん)は見栄橋駅から徒歩約8分。国道58号線沿いにあります。



ここは粟国のほか那覇近辺の離島便のターミナルになっています。粟国行きの窓口で切符を購入。フェリーは12時過ぎの粟国着ですから、同じフロアの売店でお弁当も買っておきました。300円でした。

 

 



これが村営フェリーの「フェリー粟国」。2002年建造で460tと小型のフェリーです。バリアフリー対応の船として評価が高いそうです。

 

2Fに和室の大部屋がありましたのでスペースを確保。枕と毛布があります。絨毯も割と柔らかいです。



お客は少なく、和室に寝転がっているのは10人ほどでした。で、問題のアレですが・・・



マジでありましたHi 初めて見ました。一通り船内を見学していたら出航しました。

 

和室で寝転がっているのが一番の船酔い対策なので毛布かぶって寝ていました。今日は天気予報で「波の高さ1m以下」と言っていた通りでほとんど揺れません。洗面器も出番がなさそうです。

 

このフェリー粟国、非常に手入れがいいです。航海中も船員さんが船の錆取りとペンキ塗りをこまめにやっていました。掃除も行き届いており、穏やかな海況ならおすすめの船です。

 



お昼近くになりましたのでお弁当にしました。ご飯の上におかずどっさり。これで300円ですよ!!

 

 

お弁当食べて昼のニュース見ていたら粟国港に着きました。



今回宿泊するのは「プチホテルいさ」。村で一番設備のいい宿だそうです。でも2食付きで1泊6500円。東京のビジネスホテルよりも安いです。車で迎えに来てくれていたので宿に向かいます。

 

 

宿に要らない物を置いていよいよQRVです。場所は宿近くの公園。東屋があり、日除けができます。



そばに遊具がありますのでワイヤーアンテナの設営に使えそうです。アンテナを全部設営して13時前からスタートです。

 

50MHzは昼前までオープンしていたようで、残り滓みたいに聞こえている状態です。21MHzにQRVするとコールがありました。このまま続くかと思いきやなかなか続きません。いわば「半開き」の状態です。たまにお呼び頂いてもQSBを伴うのは半開きの特徴で、なかなか本格的なオープンになってくれません。半開きでも50Wあれば本土に届くのでしょうが、5Wでは難しいです。

 

18MHzにQSYしても局面は変わらず、16時で撤退しました。あ、最終の飛行機だけ飛んだようです。

 

 

宿に戻るとおかみさんから「屋上にアンテナ上げていいですよ」と許可を頂きましたのでお言葉に甘えRD-S106だけ上げてみました。



プチホテルいさはまさにオーシャンビュー。目の前が珊瑚の海です。アンテナの見栄えはいいですね。部屋に戻って21MHzにQRVです。夕方のオープンに賭けたのですが、やはり半開きなのか4局だけでした。

 

 

19時に夕食ですのでQRX。食堂で食べていると、船で一緒だった仙人のような長い白ヒゲのおじんさん一行もいました。釣りで来られたそうで、今日釣れたグルクンの刺身を振る舞っていただきました。白ヒゲのおじさんは「那覇の料理人には粟国出身の人が多い」とか「グルクンは今が旬」とか料理に詳しいようです。相方さんによると白ヒゲの方は那覇の国際通りで有名な居酒屋をやっている名物オーナーで、釣れた魚をお店でも出しているのだとか(那覇のホテルで聞いたら復帰直後からやっている老舗居酒屋らしいです)。

 

白ヒゲのおじさん達といろいろ話していたら9時になりました。部屋に戻って買っておいた缶チューハイを飲みながら21MHzにQRVです。21時台ですがまだ開いており、散発的ですが8局できました。リニア持ってくればよかったですね。

 

事故防止のため寝る前にアンテナの伸縮ポールを下げておきました。満天の星がきれいでした。夜は波の音だけが聞こえる素晴らしい環境です。

 

 

本日は18MHzで2局、21MHzで17局の計19局でした。皆様ありがとうございました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする