OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●DXCCを『テキトーにしかやらない』本当の理由。

2023年10月11日 | アマチュア無線

DXerと呼ばれる方の多くは『DXCC』を追いかけています。あまり気乗りしないARRLの国際アワードです。設備がどうとか、そういう問題ではなく『イデオロギーの結果、エンティティ(旧カントリー)が制定されているため』なのです。あえて『カントリー』と呼ぶならば『そのカントリーには、多くの犠牲が伴って、今に至っているから』です。また、今も世界のあちこちで戦争や紛争が繰り返されています。

【写真:ニューカレドニアのQSL。コールサインは伏せているが、なぜ『FK』なのか?】
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◆ヨーロッパから離れた太平洋の覇権争いの歴史を考えたことありますか?
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オセアニアあたりには『EU諸国統治時代』の名残がたくさんありますね。

 

なぜ、こんなに本国から離れた、

太平洋の離れ小島を押さえる必要があったのでしょう。

 

まぁ、寄港地と資源確保というのが『答え』なのですが。

 

 

大航海時代には、食糧をはじめとした『交易』が盛んになりました。

 

統治下に置いたところで作らせた食糧や資源を、

帆船などで『本国へ運ぶ』のですが、

今の時代のように水や食べ物を積んで輸送するほどの能力はなく、

寄港地で水や食料を積んだり下ろしたり。

そんな必要があったので、本国から遠く離れたオセアニアの小島を確保した、

まぁ、だいたい『そんなところだった』と理解しています。

 

通信も未発達の時代で、奪い合わず『分け合うことができなかった』のですね。

 

さらに、日本が鎖国していた江戸時代のヨーロッパは、

商業捕鯨に躍起になっていました。

そう『鯨油確保』のために、南氷洋に近いオセアニアの島々の、

争奪戦を繰り返していた・・・そう認識しています。

 

今、世界のあちこちで『捕鯨反対!』が声高です。

 

まぁ、オマエら勝手なこと、よくいうよな・・・と思います。

鯨油の次は『樹脂』の争いです。

樹脂とは文字通り『樹木から得られるアブラ』のこと。

まずは『天然ゴム』が着目されます。

 

そのうち、タイヤなるものがゴムで作られるようになり軍事転用されますね。

 

そんなことばかり繰り返して、

多くの犠牲を払った国々や、太平洋の小島がたくさんあります。

別段、ニューカレドニアに恨みなどありません。

 

なぜ、ニューカレドニアのプリフィックスが『FK』とフランスを示す『F』なのか。

 

DXerの方々は、中学・高校時代の『世界地図』を見てみましょう。

処分しているなら、お子さんやお孫さんの地図を借りて、

太平洋の地図を、しっかり見てほしいな・・・と思います。

 

大圏地図ばかり見ていてはいけません。

 

コールサインやエンティティを『記号』にしか見えない局が多いです。

現在、340のエンティティが制定されていますが、

この中には、戦争状態の国々や紛争中の地域も含まれています。

 

先日もパレスチナ解放自治区の紛争が報道されていました。

 

パレスチナのプリフィックスは『E4』です。

しばらくは、E4からの運用は『さらに遠のいた』と思います。

パレスチナに限らず『政情不安なエンティティ』も、

交信機会は『なかなか難しい』でしょう。

 

日本も、かつては『J』で始まる全てのプリフィックスが使えました。

 

しかし、先の戦争で敗戦し『JA-JS』と『制限』がかかっています。

日本が開国し、西洋化を目指したら『10年おきに戦争』をしていました。

結局は『西洋化』で『資源』を追い求めるあまり、

前代未聞の犠牲者を出す愚かな戦争に突き進み、

挙句は核爆弾を落とされ、あえなく敗戦・・・。

 

こんな歴史の繰り返しです。

 

私が『GLスクエア』を埋めていく交信にシフトしたのは、

ここには一切のイデオロギーも覇権争いもないからです。

単に地球を座標割しただけのスクエアを埋めていく遊びです。

また、資源確保やイデオロギーは『レッドオーシャン』でしょう。

 

座標割なんて、誰も損も得もしないブルーオーシャンなのです。

 

また、GLスクエアがでQSLで明示されていると公海上でもアワードに使えます。

普通のアワード規約は『エンティティ』と『陸地』が対象です。

犠牲を払って線引きされたカントリーやエンティティと異なり、

座標は『単純に区割りしただけ』で地殻変動で陸地の形状が変わらない限り、

GLスクエアの地図は『何にも変わらない』のです。

 

▼これを見て、いろいろ考えてみましょう

世界のコールサイン割り当て一覧 - 国別のプリフィックス割り当て一覧 - わかりやすく解説 Weblio辞書

 

▼太平洋の覇権争い

太平洋の覇権(28)-----太平洋の探検と植民

 

・私が持っている高校時代の地図には『ソビエト連邦』が載っています

・子供の高校時代の地図には『ロシア連邦』と名前が変わって載っています

 

誰の犠牲も払わず『名称が変わるだけ』なら、おもしろいと思います。

しかし、今も誰かが犠牲になったり、従軍の結果精神を病んでしまう人がいます。

 

こういうことを『あまり気にかけない人が多いDXCC』は興味が失せています。

 

まったくやらないことはありませんが、

今は『無人島』だったり、ムセンをやっている人がいない小島、

あるいは、紛争中で呑気なアマチュア無線をやってる場合じゃない、

そんな『珍エンティティ』は『一時抹消したらいい』とも思っています。

 

そもそも、340エンティティをコンプリートできやしないじゃないですかね。

 

こんな調子ですから、F/Hモードの運用もほとんどありませんし、

DXペディションや有料QSLや送金しないとLoTWを上げてくれない局などは、

もったいないのかも知れませんが、ほとんど呼ぶことはありません。

 

・世界地図と世界史を重ねて運用していますか?

・世界地図には、何層にもレイヤーがあるのを考えていますか?

・コールサインやエンティティを単なる記号と思っていませんか?

 

せっかくアマチュア無線をやっているなら、平和をもっと意識しませんか?。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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