タクシーが実際には空車にもかかわらず迎車中と表示し、アプリでの配車依頼にすぐに対応できるようにしてマッチング率を引き上げようとする動きがある。道路運送法違反であり、『見せかけアプリ配車のマッチング率を作るものだ』と非難したい。
【写真:最近、やたら『迎車』のタクシーが増えているが】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆実際は『偽装迎車、偽装予約』である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本式ライドシェアはタクシーの不足分を補うという位置づけで、
タクシー配車アプリのマッチング率は、利用状況を測る重要な指標となる。
実際は『アプリ会社が一定の配車を確保するために迎車専用車』を募集した。
ライドシェアの拡大を避けたいタクシー会社にとって、
マッチング率が高ければ住民の『移動の足』が、
十分確保できているといえる材料になるのだが・・・。
アプリ迎車専用車は『17:00~19:59まで、アプリを取ること』。
空車にもかかわらず『迎車中にするように』と、
乗務員は会社から指示され、
駅付け、流し、その他の『乗り場』での待機が『禁止』ときた。
逆らうと『アプリ配車』が入らない『ペナルティ』が科せられる。
あたりまえだが、駅にタクシーがいなくなる。
国土交通省の幹部は『アプリ配車は迎車料金をとり、
ドライバーの実入りが増える。流しや駅での乗り場を避け、
アプリにいっているのだ』と指摘。
空車にもかかわらず迎車表示を掲げることは『道路運送法上も問題』との見解を示した。
・通常の平均客単価は『1,500円』ほど
・迎車料金は『400~500円』ほど加算される
・駅付け、流し、乗り場待機より『33%』ほど『上積み』される
コロナ禍で『社会福祉協議会』から『緊急小口資金』などの貸付を受けたり、
その他の『借金』や『いろんな事情』を抱えた運転手ほどアプリに走っている。
アプリが普及すれば、アプリ迎車で33%も営収が増える。
調子に乗って、アプリを取りまくる運転手は、
翌年の住民税も『ドカン!』と増える。
もう、負のスパイラルだ。
貯金をしていない運転手も『大人としてどうなのか?』と感じる。
コロナ禍でも貯金があれば『しのげたはず』だが、
60%以上のタクシー乗務員が『貸付』を受けた。
さらに、コロナ禍が明けると、人流が戻って営収も急増した。
当然だが、社会保険料、所得税、住民税も『一気に増える』わけだ。
駅付け、流し、乗り場より『アプリの方が手っ取り早く営収が稼げる』。
当然、駅のタクシーは半減して『利用者が困っている』。
さらに、経営破綻したタクシー会社の営業権をアプリ系タクシー会社が買い漁る。
従来、駅仕事をしていたタクシーの権利を買って、
そのまま『大阪市内のアプリ専用車』が増えたら、
駅付けの待機車両がなくなる。
アプリは、地域交通を崩壊させる一因にもなっているのである。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※X(旧Twitter)等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2024 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※下記の広告は本記事とは無関係です。