●世間のB面<暮らしの落書き帳> (太田肇司:著/Tany/JF3TBM/JA3-35122)

日々の話題を落書き風に綴っています。
文責:太田肇司(319Tany)
jf3tbm@yahoo.co.jp

●カネのニオイ・・・。

2018年03月22日 | 本質を見て、自分の頭で考えよう。
屑物問屋『株式会社独善堂』の代表取締役『葛之屋末兵衛』がレクチャーした『普通の主婦のおばさん』が、中古カメラの輸出転売で『月収100万超え』と、葛之屋夫人が自身のシンパ向け『KETAブログ』で自慢しているのは、再々書いた。私は、どうも解せないのは『月収100万円』にもなる商いの『運転資金』だ。中古カメラ市場の輸出転売事業というのは『そこそこ動いているらしい』のだが、ネット市場だかに商品を出したとて、並べた商品の全てが即完売というのも考えにくいのだ。1点売るのに、その何十倍もの数の商品を用意する必要があるし、売れ筋商品や人気商品は『どの分野でも品薄』だと思っている。中古品の仕入れにしても仕入れの資金が必要だ。加えて『すべてが美品』とは限らないし、屑カメラもあれば、それを磨き倒す労力もかかる。どうも、嘘クサイと思っているのだが、公表している『月収100万円』が本当だとしたら『えらい運転資金がかかる商売やなぁ』と思わざるを得ないのである。


【写真:商売には、一定の資金が必要だ】

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◆なぜ、運転資金に目が行ったか・・・。
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これは、私自身の失敗からである。

かつて、広告会社を退職して、
自分で広告屋を起こしたときに、
自分と家族が食べていく程度の商いを続けていたとしたら、
きっと、今もそのまま広告屋さんをやっていたと思う。

紹介に紹介が重なり、案件が増えたあたりから商いが変わった。

極端に言えば、受注した案件の売値の桁が1桁増えた。
つまり、数十万円の商いが、数百万円単位に増えたのである。
特に、広告屋は手形決済が多く、そのひとつが焦げたら、
そこから先は、転がる坂のように転落だ。
私の事業の失敗は、報道でよく見かける、
『負債総額1,000万円以上の倒産件数』の1つに入った。

結果的に、商売を畳んで、今に至っている。

商売におけるおカネの流れは、
通常、外注さんへの仕入れの支払いが先行する。
代金回収は、仕入れを払ったあと、ずっと先だ。

これが、手形決済となれば、納品後の回収が半年も先になる。

その間も、仕事を続けていくのだから、
最低でも半年分以上の資金が必要だ。
外注加工費、商品仕入れ、経費の支払い後の回収である。

仕事を回していくための資金を『運転資金』という。

運転資金とは、商売を続けていく上で、
仕入れから、販売代金回収までのサイクルで、
必要とされる資金のことを言う。

あなたのお給料も『運転資金の中から支払われている』。

中古カメラ輸出転売で『儲かるビジネス』と豪語する、
葛之屋末兵衛の立ち振る舞いに『疑いの目』を持ってしまう。
商品の横流しでピンハネするだけの商売なら、
在庫を抱える必要はない。

しかし、だ。

ガラクタカメラを仕入れてきて、磨いて商品化するには・・・。

1、ガラクタカメラは、製造業でいうなら⇒⇒⇒『材料』
2、ガラクタカメラを、きれいに磨くのは⇒⇒⇒『加工』
3、ガラクタカメラが、きれいになったら⇒⇒⇒『製品』
4、きれいになったカメラが市場に出てやっと⇒『商品』

売れて、初めて『商い』になる。

逆に、売れるまでは材料・加工・製品・商品のいずれでも、
在庫であり、棚卸資産が増えたり、代金回収までの時間がかかると、
その分、運転資金がたくさんかかってしまう。

居酒屋の多くが、洋酒や高級ワインを置かないのは・・・。

まぁ、居酒屋で洋酒や高級ワインを飲む人がほとんどいないのもあるが、
ほとんど回転しない商品を並べておくだけでも、
仕入れや、家賃、諸々の経費がかかって運転資金に負荷をかける。

スナックやクラブでさえ、洋酒より焼酎を飲ませる。

確かに焼酎より洋酒の方が売価も割高だし、
粗利も大きいと思うのだが、
利益率より『回転数で稼げる利益高』の方が、商いでは重要だ。

普通の主婦のおばさんが、中古カメラの輸出転売で月収100万・・・。

私は、この公表値には『カラクリ』があると感じている。
まぁ、売上高を月収にすり替えた表現だろう。
普通の主婦のおばさんにしても、
葛之屋末兵衛の株式会社独善堂の社員ではなさそうだし、
単にレクチャーしただけなら『ただの同業者』である。
同業者なら月商でも月収でも、どっちでもいい他人事だ。

普通のビジネスで、損益計算書で試算してみたら、下記のようになる。

・売上高⇒⇒⇒⇒⇒⇒1億2000万円(100%)
・売上原価⇒⇒⇒⇒⇒⇒4,800万円( 40%)
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・粗利益⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒7,200万円( 60%)
・販売費・一般管理費⇒4,800万円
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・営業利益⇒⇒⇒⇒⇒⇒2,400万円( 20%)
・支払利息⇒⇒⇒⇒⇒⇒1,200万円
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・当期純利益⇒⇒⇒⇒⇒1,200万円( 10%)(月次100万円)

年間売上高を1,200万円で勘定するなら、単純に1桁落とせばいい。

そうやって数字を追いかけて見たら、
その『主婦のおばさん』の正味の月収は『10万円』にしかならない。
この数字の列記は『損益計算の例』に過ぎないが、
ここに『貸借対照表』(バランスシート)をくっつけたら、
葛之屋夫人が大げさに言うような大きな商いにはならないはずだ。


▲しつこいが、バランスシートの概略

黒字のようで、赤字スレスレの危なっかしい商売だ。

支払利息や販管費が『ないもの』としても、
6,000万円程度の売上高がないと、
純利で1,200万円なんて数字を作るのは難しいのではないか。

フィルムカメラが『流行り』だそうだが・・・。

おおかたが『おしゃれ』で買っている。
素人に手に負えるのは、やはり35mmだろう。
確かに6×6判や6×7判、4×5判などは、
レトロぽくってカッコいいかも知れない。
だが、もともとの使用目的を考えたら、
こんなものは七面倒くさいシロモノだ。

だいたい、フィルム需要が減って値段が上がっている。

今は、人気分野で『儲かる商売を粛々と』が通用するだろうが、
概ね、ブームとは『必ず去って行くもの』で、
最終的には『一部のカメラコレクター市場』に落ち着く。
時期が来たら、欲しい人には行き渡ってブームが終わる。
写真の素人がカメラを売って、農業の素人が農家になる。
ちゃんちゃらおかしく、へそで茶が沸く茶番劇だ。

いつまでも『売上-仕入れ=儲け・・・』の考え方だと、早晩破たんだ。

執拗に葛之屋末兵衛をこきおろすのは、
ヤツらの商売に対する感覚に、
会計的視点が、ほとんど入っていないということである。

だからこそ、たかが同じ大阪府内の農村移住に手間取っている。

ねいちゃーくらぶNPOにしても、
参加者の多くがサラリーマンやOLだった。
農業を通じて云々はいいのだが、
事業のアイディア出しにせよ、今後の展開にせよ、
農業の専門家ではなく『サラリーマンやOL』に『相談』したり、
アイディア出しを求めて『やった気』になっている。

相談する相手が間違っているのに気付かないほどおめでたい。



素人相手にPDCAをやっても、草ぼうぼうが関の山だった。

本当に『儲かるビジネスを見つけて粛々と・・・』で儲かっているのなら、
もっと、儲かっている『ニオイ』がするのだが、
ちっとも儲かっているニオイすらしないのはなぜだろう。

むしろ、貧乏くさいニオイがプンプンしている。

※この記事はエッセイであり、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。

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