●世間のB面<暮らしの落書き帳> (太田肇司:著/Tany/JF3TBM/JA3-35122)

日々の話題を落書き風に綴っています。
文責:太田肇司(319Tany)
jf3tbm@yahoo.co.jp

●タクシーは「公共交通」になりうるのか?

2018年01月19日 | 旅客運送事業
今年も、正月の3が日に出勤した。普通なら、お正月くらい家でゆっくりしたいところだ。だが、情けないことに、タクシー業界は『正月は会社丸ごと休む』というところがけっこうあるのだ。電車やバスは『休日ダイヤ』で運行しているにもかかわらず、タクシーは『会社ごとお休み』。これで『公共交通の一端・・・』というのだから、呆れる。


【写真:近隣のタクシー会社は1月1・2日が全休である(門真市)】

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◆公共交通という自覚が欠如しているタクシー業界。
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昨年、国交省が地域公共交通に関する検討会を開いた。

そこで提示された報告書には、
タクシーのことがほとんど書かれていない。
参加委員の1人が『タクシー事業者の方は、これでいいのか?』と、
質問したが、タクシー事業者の誰一人として発言しなかった。

ほとんど記述がないということは、タクシーは期待されていない証拠だ。

以前、このブログ記事で『運転手は淘汰され、乗務員が残る』を触れた。
その記事では、エントリーとの主旨がズレてくるので、
別の機会に書くとしたが、ここで改めて書いてみたい。

タクシーは『地点移動の手段でしかない』と考えている人が多い。

乗客側も、昔のままで『客と乗務員の主従関係』をことさらに出す。
少し気に入らないことがあれば、すぐにタクシー会社にクレームをつける。
前向きなクレームなら真摯に聞くが、ただの言いがかりの方が圧倒的に多い。

これでは、お互いに、ほどよくいい関係など築けない。

・タクシーはこんなこともできる
・タクシーはあんなこともできる
・だから、我々にやらせろ

この業界は、なんで、こんな程度のことが言えないのか。

業界紙を見ても『ライドシェア反対!』とか、
何十年も前からの『負の主張』しかようやらない。
私も、ライドシェアには反対だが、
これは『白タクに公共交通の安全性が担保できるのか』ということと、
にわか白タクで『さまざまなニーズに即座に対応できるのか』が、
主な反対の考えである。

近隣のタクシー会社が『予約制・乗合タクシー』を開始する。

取り組み姿勢は一定の評価に値すると思うのだが、
別段、過疎地域でもなく、少し不便な山すそのエリアに限定。
さらに『毎日、何度も、定時運行』ではなく、
お客さんが『事前に予約して、一定の人数が集まれば運行する』。
憶測だが、行政の補助金目当てと、運行許可や免許上の既成事実作り。

こんなものは『ただのパフォーマンス』で『すぐに廃線』となろう。

限界集落がある山間部や中山間地のような『過疎地域』ならまだしも、
運行ルートをみたら『市が委託するコミュニティバスの補完運行』である。
だったら『既存のコミュニティバスに助成金を増額して増便したらいい』。

本当に来てほしい山間部には、赤字でも『近鉄バス』が頑張っている。

だが、高齢化がさらに進むと、近鉄がどう判断するかはわからない。
昔なら『国鉄バス』が責任を持って赤字路線を走るところだが、
もう、すでに民営化されたJRが、やるわけない。

バス事業者も、ハイタク事業者も・・・。

・お客さんのことも見ていないし
・運転者のことも見ていない
・見ているのは、自社利益と地域での名誉だけ

事前予約運行なんて『とても冷たいサービス』だと思う。

公共交通の空白地帯でのライドシェアや、
将来の自動運転化は『必然』だと思う。
だが、こと大阪などの『都市部』では、
そんなことは、後回しでいいのだ。

大事なことは『旅客運送』ではなく『公共交通としての自覚』だ。

先日も書いた『7つのルール』で、
私は、運賃の多寡によって、サービスの質は変えない。
特に、お客さんの方が恐縮して乗られる近距離に関しては、
気持ちよくお送りして降りていただくことに注力している。

そのひとつの表れが『チップ(お祝儀)の多さ』だ。

チップ欲しさで愛想よくしても、
それは見抜かれる。
公共交通として、きちんと、やるべきことをやり、
120点以上の仕事を提供するからこそ、
多すぎるんじゃないか・・・と思うお祝儀をいただけると思っている。
自慢するつもりはないが、駅待機の班ではトップのお祝儀を手にした。

今月15日で締めた、一か月分のお祝儀は過去最高の28千円を超えた。

タクシー事業者は、配車システムや配車アプリのことばかり言い、
ライドシェア反対、ウーバー締め出し、そんなことばかり。
今の配車アプリも『利用者をいかに効率よく乗せるか』しか見ていない。

降車後に、どのような楽しみに行きつくのか、そんなことは全く考えていない。

飲食に向かうにしろ、
レジャー施設に向かうにしろ、
営業先に急ぐにしろ・・・。

お客さんは『路線検索』を『普通に使いこなしている』。

その上で『電車だったら遠回りで時間がかかるからタクシーにしよう』、
あるいは『バスは安いけれど回り道をするし、タクシーで一直線に行こう』、
こうやって、タクシーを選択し、まずは『時間』を買っていただいている。

ハイタク業界は『何を買っていただいているか』を全く考えていない。

私は、今のところ『スマホは持たない派』を主張している。
だが、実際に、ドアートゥドアーサービスに必要な道具になれば、
ガラケーからスマホやタブレットに即座に変更する。
仮に変更しても、のべつまくなしに入ってくる、
お友達からの『おしゃべり情報(チャットやLINE)』には参加しない。

現状あるハイタク業界の配車アプリは『過渡期のもの』で『大した脅威ではない』。

これくらい、遅れている業界で、決断も行動も遅く、
アイディア出しも何もできない寡占業界だからこそ、
パーソナライズされたサービス提供で『しばらくいける』と踏んでいる。

どうあれ、地域の、近隣のお客さんに食べさせていただいているのだ。

今後、タクシー業界が変わるとすれば、
従来の、牛耳っている業界団体や所属会社が駆逐され、
それこそソフトバンクやヤフー、グーグルなどが、
この腐った業界に乗り込んでくると大きく流れが変わるだろう。

各社で用意したり自社開発する配車アプリなど、そのうち消える。

通信関連やIT関連が交通事業に参画すれば、
配車アプリなど『ひとつあれば十分』で、
国内に一か所のデカいサーバーで自動配車したら、
日本全国カバーできるし、今でもそれくらいの技術力はある。
極端な話し、タクシー会社など国有化して再構築したらいいのだ。
あるいは『通信系』の企業がハイタク事業に乗り出したら、
かなり、まともな業界になるだろう。

邪魔をしているのは、ハイタク業界と天下りを期待する護送船団だ。

今、タクシーを運行する2/3は高齢者の嘱託運転手で、
そういう人たちに『スマホやタブレットの使い方を勉強してね』とか、
どう考えても『無理難題』を現場に押し付けている。

はっきり言って、タクシー会社の経営・管理部門に賢い人はいない。

さまざまな交通に関する情報が、
どんどんITに集約されて、
それを通じて、予約や配車につながり、
無駄がない運行になっていく。

そういう形態に変化すると、若い世代の雇用の受け皿にもなる。

AIで自動運転は可能になろうが、
便利になり過ぎて必要な雇用まで奪っては、
失業者が増えるだけで、
せっかくのAIのサービスすら受けられなくなる。

そんな時代を前に・・・。

我々乗務員も、利用者も、
何ができるのかを考え、これから何をやらなければならないか。
いつまでも『主従関係』で『間違った「お客さまは神様」』の認識のままだと、
あんまりよろしくない結果になるのじゃないかと、私は思っている。

まぁ、いまのところは『ほどよくご利用いただく』のが最善である。

※時事問題については、筆者個人の考えです。

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