●世間のB面<暮らしの落書き帳> (太田肇司:著/Tany/JF3TBM/JA3-35122)

日々の話題を落書き風に綴っています。
文責:太田肇司(319Tany)
jf3tbm@yahoo.co.jp

●黒字倒産の考察。

2016年07月14日 | 雑ネタ
黒字倒産の『考察』などと、他人事のように書いているが、実は『我が事の振り返り』である。もう、10年近く前のことなので『自供』してもいいと思っている。広告屋は、事業拡大して受注が増えたら、売掛金と立替金が増えて、帳簿上では『黒字』であっても、立替金の支払に充てる『現金』が足りずに資金ショートすると、たちまち経営難に陥る。これが『黒字倒産』である。


【写真:黒字倒産を揶揄していうと、こうなる】

倒産件数のワーストテンに『広告業』が入っている。

素人目には一見、華やかな世界に映る。
しかし、経営の実態は『金策に追われる』。

なぜ、そうなるのか・・・?

1、回収サイト(期間)が長い。
2、支払サイト(期間)が短い。

ただ、それだけの理由だ。

外注さんから請求書が入れば、
月末には支払をしなくてはならない。
得意先からは『支払いは翌々月末ね』とか、
結構、厳しい条件を付きつけられる。
中には『半年先の手形』もある。

現預金を持っていないと、たちまち苦しい。

起業した時は政府系金融機関から『創業融資』を受けた。
さらに預貯金やら生命保険の貯蓄分も含めると、
スタートは『まぁまぁ、潤沢な資金がある』と錯覚した。

政府系金融機関からは申込み額の60%の融資が通った。

概ね60%は通ると聞いていたので、
とりあえず5百万円を申し込んで、
60%の融資が通り3百万円が都合できた。

融資のおカネはしばらく手を付けずに返済だけした。

潤沢な資金とかいっても『事業資金』で、
6~7百万円程度のおカネなど、
すぐに底が見えてくるものだ。

最初は、何とか回っていた。

融資分に手を付けずに返済だけをして、
半分くらい返したところで、
同じく半分の1.5百万円の追加融資を受ける。

これで、最初の3百万円に戻った。

まぁ、今から思えば法人化して、
保証協会を通して『もう少し大きな融資』を受けておけば・・・と、
少し悔やんでいるところである。

起業して数年経つと紹介案件も増える。

1、回収サイト(期間)が長い。
2、支払サイト(期間)が短い。

広告屋の場合、調子に乗って『事業拡大』すると、
キャッシュフローがたちまち悪くなるのである。
支払先への支払いを『立て替え』る。

要は『売掛金』と『立替金』がキャッシュフローを圧迫する。

立替が増えると預貯金にも食い込み、
せっかく融資を受けたおカネも、
運転資金に回り『底をつきかける』のである。

手元に現金がなければ2年先には資金ショートする。

私が『廃業』して『整理』が済んだ頃に、
リーマンショックが起きた。
このとき倒産した会社の60%は、
現金をもっていなくて潰れたときく。

まともな金融機関は『緊急融資』など受けてくれない

そうなると、個人のクレジットカードのキャッシング枠や、
それでも足りなければ『市中の金利の高いところ』から融通するしかない。
このパターンに陥ると『借金地獄』が始まる。

経営は『現金に始まり、現金に終わる』を思い知った。

多くの起業家は『損益計算』に目が行くが、
やはり『貸借対照表』とセットで、
資金の流れを把握しておくことが肝要だと思う。

借り入れが多くても現金があれば事業は滞らない。

極端な話が、使い道がなくても借入をして現金を作っておく。
もっと言えば、使い道がない時こそ、
金融機関対策として『がっちり借りてきっちり返済して信用を作る』。

急に貸せと言っても銀行は貸さない。

今となっては冷静に振り返られるが、
晴れた日に借りて信用を作っておくのは肝要だ。
借りたからといって『繰り上げ返済』などすれば、
銀行からみれば『ありがたくない顧客』のレッテルを貼られる。
銀行と長く付き合うには『がっちり借りて、ゆっくり返す』。
さらに半分くらい返したら『折り返し地点』で、また借りる。

使うアテもない時点で一括返済を迫られても『はい、どうぞ』で済む。

広告屋のように売掛金や立替金が多いと、
金融的感覚で資金を回せないと、
本当にしんどいのである。

事業計画や事業内容で能書きを垂れても経済界ではあまり意味がない。

どんなに『いいこと』を並べても、
どこかの政党や候補者の選挙公約と同じで、
極論すれば自民・公明・民進・社民・共産・維新とも、
どの政党が言っていることは『いいこと』を言っているし、
間違ってもいない。

選挙は得票数の勝負で、経営は利益額の勝負だ。

1、売上高を追っても、キャッシュフロー圧迫したら苦しい
2、利益率を追っても、それは『主観的』である。
3、大事なのは『利益額』、それも『純利益額』だ。

タクシーに乗って8年目になるが・・・

超人的な売上高を叩きだすツワモノもいる。
一見、ツワモノなのだが、
歩合給の世界ゆえ、売上高が多いと支給額も増え、
比例して社会保険料や厚生年金、所得税、住民税とも高額になる。
えてして『生活が派手』になったりで、
テキトーに切り上げる私より『可処分所得が少ない』ことも往々にしてある。

売上高で喜ぶのは経営側や役所である。

今は、少ない労働で多くの可処分所得を得ることに腐心している。
まぁ、再びビジネスの世界に戻りたい気もあるのだが、
もう、値崩れしまくった広告屋に戻るよりは、
第二の人生で『ツトメ』と『アソビ』を楽しむ方が、
よほど充実していると感じている。

これから、何らかの起業を考えている人の参考になれば幸いだ。

ほんまかいな・・・

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 あえて誤解を招くような過激な表現をしている場合もあります。
 『こりゃ違うんじゃないか』と疑問に思うところから、
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