今回訪ねた「鎌倉deアジサイ」紀行では娘たちのプランについて行っているのであまりコースを把握してないこともあり今ひとつジックリ撮影することは叶わなかった。
ただあれだけ素敵な被写体がいっぱいなので撮影自体はとても楽しめた、願わくばアングルと構図のバリエーションを十分取っておきたかったという気持ちは拭えない。
でも愛器D700に標準レンズ一本での撮影はとても楽しく、撮っていてもズームの必要性を感じなかったのには我ながら嬉しかった、トレーニングの成果なのだろうか・・・、もうしばらくは標準レンズのみの写真生活を続けていけそうだ。
使った写真もトリミングは殆ど無く、若干の水平調整で済んでいる、今回特に感じたのは使っているレンズの特性かもしれない。
Ai AF Nikkor 50mm F/1.4D (Nikon)
緑の出方は濃い目の傾向、現像ソフトは使い慣れたNikonの「CaptureNX2」の方を使ったが、Tamronのレンズなどと違ってあまりWBやピクチャーコントロールの調整など手を付けないほうが○のようだ、特にノイズリダクションは外した方が良い結果になったのは意外で、勉強になった。
手を入れるほどボケが汚くなる傾向があるようだ、したがってあたりまえだが撮影前の設定をしっかり頭で整理してシャッターを切ることがとても大事になってくることを特にこのレンズを使うにあたって再認識した。
RAW撮りが基本なので意外とPCでの作業も比率が上がってくるのが普通だったのだが、このレンズの写りをソフトで扱っていると元画像に戻ることが多く「レンズの味」というのをとても感じさせてくれた。
こうなると同じ50mmでもマニュアルの「Zeiss 50mm f/1.4」も大切なレンズだが、Nikonの「50mm f/1.4 G」の方もとても気になってくる、なんとか近々手に入れたい一本となった。
今回とても自分的に満足のゆく写真が一枚撮れた。
CaptureNX2にてほとんど調整はなかったものの、ただ作品として仕上げたくて構図の不満からトリミングをしてある、この作業から「写真は引き算」をあらためて実感した。
有名な丸窓であるが、紅葉などの時期は窓の外がとても素敵な景色になるのであろうが今回の場合窓の外は緑一色でそれほど「優雅」ではなかった。それよりも座敷前に置かれた花菖蒲がとても美しかったので「菖蒲」を主役に抜擢し、丸窓は差し込む光が照らす座敷の部分とともに背景として少しぼかしてみた。
明月院「刻はかなき(花菖蒲と丸窓)」
(photo data D700: 50mm f/5.6, 1/30, -1.0ev, Iso 200 )
いかがであろうか(ぜひクリックして拡大してみてください)・・・また写真の世界の深みにハマってしまう自分を発見。