ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

うれしい「てっぽう」

2008-11-23 | グルメ
最近、ご縁があって静岡は焼津にちょくちょくいっております。

静岡ってインフラは整っているし、なんか「気」がいい街なんですよね。
なんでかなあ・・・・?
気候が穏やかなのもあるし、かなり所得平均が全国でも高い県だそうなので、税収が良いので公共施設がととのっているとか、そういうのもあるのかしらん。

ふらふら歩いていると、何がいいというようなものはなくても、なんとなく生き物が生きやすいような大気をかんじます。

焼津は昔のかつお景気なんかでまた豊かな人が多いみたい。
街をあるいていても古いお蔵なんかがぽつぽつあって、立派な構えの家が多い気がします。

浜辺に出て、波が何百年もかけてまるっこちく研磨した小石を戯れに集めてみるもよし、海越しに富士山を眺めるもよし、段々畑にお茶やみかんが栽培されている山に行けば、東海道五十三次の古い宿場が残っていて、古いものを見ては昔をしのんだりもできます。

観光地より、こういうひなびたローカルって好きやなあ。


さて、飛び道具やら刃物やらは、見るだけで痛くて胃がねじれるようにどきどきしてしまうわたくしですが、焼津にいったら「てっぽう」でございます。

といってもこれはぶっそうなものではなく、胃がねじれるほど食べたくなる美味しいもの。

じんどうイカという小ぶりで柔らかいイカのなかに、中トロ、大葉、寿司飯を少々を混ぜたものがぎゅう~~っと摘めてあります。

イカの肉厚でとろりぷりぷりとした外側にかぶりつくと、脂ののった中トロがとろけ、大葉が爽やかに香り、酢飯がそれをうしろからすっきり支えてる感じ・・・・

切り口のうつくしさ、歯ごたえ、舌どけ、香り、四拍子そろって五感にしみわたる~~

うう~~~
やみつきになるです!
このイカじゃないと「てっぽう」はできないらしい。

その日に取れたものでサイズが変わるらしい。
しかもすぐになくなる。

なので、食いしん坊のjesterはお店に入るととりあえず「てっぽう」を注文しちゃいます。

あとは生シラス、生桜海老、黒いわしの酢ジメ、大振りの鯵、太刀魚・・・・
地酒とともに、ここに来ないと食べられない美味に舌うつ秋の夜長。
〆にも、まだあればもう一回「てっぽう」。
蟹やアサリの出汁たっぷりの味噌汁を相方に食べると、またこれ至福の心地です。


「てっぽう」を食べさせてくれるのは、松乃寿司さん。
お寿司屋さんだけど、年長の方と若い方、お二人の板さんがもの静かで、あまり混みあってない店内でゆっくりお食事が出来ます♪
(やたらと威勢のいいお寿司屋さんって多いですもんね)

「てっぽう」はここのオリジナルらしいです。

寿司は大好物で、築地はもちろんの事、世界中で(爆)ずいぶん食べ歩いておりますが、「てっぽう」は、普段の行きつけの某お寿司屋さんのjesterお気に入り「北海巻き」(中トロ、蟹、海老、数の子や大葉などなどが少しの酢飯と巻いてある巻物)にも勝るとも劣らない、焼津の美味です♪