前に10月31日の記事で書いた茨木のり子さんが亡くなりました。
一人暮らしで、たずねてきた親戚の方が発見されたそうです。
79歳。
孤独な死は寂しかったろうか。
のり子さんのことだから、
飄々と一人去っていった気がする。
「一人でいるとき淋しいやつが 二人寄ったら なお淋しい」
なんて嘯いてる気がする。
ご冥福をこころよりお祈りします。
どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終わりには1杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける
どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮れは
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる
どこかに美しい人と人との力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる
おんなのことば
より 『六月』 by 茨木のり子
一人暮らしで、たずねてきた親戚の方が発見されたそうです。
79歳。
孤独な死は寂しかったろうか。
のり子さんのことだから、
飄々と一人去っていった気がする。
「一人でいるとき淋しいやつが 二人寄ったら なお淋しい」
なんて嘯いてる気がする。
ご冥福をこころよりお祈りします。
どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終わりには1杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける
どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮れは
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる
どこかに美しい人と人との力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる
おんなのことば
より 『六月』 by 茨木のり子