ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

「なぜ人はジュンク堂書店に集まるのか」

2005-10-19 | 読書
jesterのテリトリーじゃないビジネス本なんですけれど、実はわたくし、池袋のジュンク堂でとっても不思議な経験をしていまして。(前にも書いたのをご記憶の方もいるかも)

ざっとかいつまんで言うと、謎の二人連れ(一人は小柄で背中が曲がっている白髪の老人なんだけど、派手なアロハシャツみたいなのを着てて、目つきが鋭いひと。もう一人はガタイのいい男性が立っていて、こちらは一応ジャケットなんか来ていて、顔もわりとハンサムさん)が、座り読みしていた大学生に

「あんたね、いつもそんな風に本を読んでてさ、ちゃんと元に戻さないでしょう。こっちはいつも見てんだよ。それってルール違反だろう? 1冊しかない本を探している人だっているんだから。何いってるか、あんた分かるよねえ。もう来ないでほしいんだよ。入店禁止だよ」

といっていた、という事件(大げさ)でして。

本の返し方のマナーを客に指導する彼らは何者なのか。

いろんな説が出ました。
ジュンク堂のファンで、「ジュンク堂マナー委員会」を作っている2人のボランティアじゃないか、とか。

(顛末について詳しく読みたいという奇特な方は8月5日の記事を読んでみてください。)

謎は深まるばかりでしたが(だから大げさだって)、とりあえずそれからは、手に取った本を本棚に戻すときは、「ちゃんと元の位置にきっちり戻す」ことにしているjesterです。


で、その謎を解くべく、なぜ人はジュンク堂書店に集まるのか―変わった本屋の元大番頭かく語りき を読んでみました。

結局、謎は解けなかったのですが、大きな本屋さんの裏の話やら、誕生秘話まで、結構楽しめました。
こういう裏話本って、読んだあとなんとなく得をしたような気分になります。

ジュンク堂には、前にとある洋雑誌を買いたくて行ったとき、その雑誌は売り切れだったのですが、調べてもらった店員さんが、「新宿の紀伊国屋の南口店ならあるかもしれません」と教えてくださった上に、「すぐに取り置きを頼んだほうがいいですよ」とまでアドヴァイスしてくださり、その上、ずうずうしく紀伊国屋の電話番号を聞いたら、ちゃんと調べて教えてくれたのです。
感動・・・・・。(9Fのお兄さん、ありがとう・・・・)

それからは、他では立ち読みはしても買わず(殴)、買うときはジュンク堂、と操を守っています。
品揃えのよさももちろんですが、座って本を読めるのも、日本的じゃないですよね。こういう個性というか、発想の自由闊達さが好きですだ!




4426765013なぜ人はジュンク堂書店に集まるのか―変わった本屋の元大番頭かく語りき渡辺 満 画像はAmazonからお借りしました。