夕暮れ前に突然の雷雲、空は真っ暗になり、雷鳴轟き、大粒の雨が降った。
まるでインドネシアにいた時のようなスコール的な雨。一時間ほど経つと青空が戻り、樹々の緑が美しくなった。それでも富士山は今日も姿を現さない。明日の朝に期待して。
耳の不自由なラウラだけど、雷の音は聞こえるのかむっくり起き上がり「いい子にしていたでしょ」とまだ半分寝ぼけた顔をしている。「アタシはいたずらしてないよ」と言いたげだが、少し前にお風呂場のブラインドを「カシャ、ガシャ、ベコ」とイタズラしていた現場は押さえている。
だから「とんでもない それは信じないよ」と言ってやった。でもスリスリしてきて可愛いので「おやつのちゅーる」をあげてしまう。「甘いよパパ」とMihoちゃんの声がする。
ジェリーはテレビの音が嫌い。リビングのテレビがつくとさっさと別室に行って寝始める。ところが、クラッシックの音楽がなっている部屋では「いびき」をかいて爆睡する。今もプラシド・ドミンゴ(1941)のアリア集(ドイツ盤)がなっていても足元で爆睡。
このCDは、1971-1980年の録音だから、彼が30歳台の頃の歌声。天才だけあって若くても歌は上手く、今の渋さとは違っても、女性陣をウルウルさせる声にちょっと嫉妬するくらいの艶。そこにきていい男だから脱帽だ。