あれもこれもわたし。

日々試行錯誤する「わたし」の記録。

オニは外?

2008-02-03 21:17:24 | 日常

今日は節分。
小さなお子さんがいるお家では「豆まき」…なんていう行事がおこなわれていたのかもしれませんね☆

私の職場でも、先週は豆まきウィークでした。
今までもいろいろな場所で、実にいろいろな豆まき、オニを見てきましたが……。
見た瞬間、「これは泣くだろな…」と思わせられたのは現在の児童館が初めてで、それはまさしく『なまはげ』のような……代々伝わるそのオニは、遠慮というか、手加減のようなものが微塵も感じられないような怖さなのですっっ!

初めて眼にする子の反応はさまざまでした。
お母さんの膝の上で固まってしまう子(たぶん涙も出ないほど…)。
顔を背けて大泣きしてしまう子。
オニから眼が離せず、顔をゆがめて静かに泣く子…。
…そんな中、果敢に立ち向かって豆をぶつける女の子もいました!

さすがに2年目の子の中には、
「…オニ…館長先生なんでしょ?」と妙に大人びた反応を示す子もいて、それぞれの個性が出ていて、とても興味深かったです♪
明日は今年最後の豆まきデー…。
明日オニとご対面のこどもたちは、いったいどんな反応を見せてくれるのでしょうか……楽しみです☆

…オニといえば…『ないたあかおに』というお話があります。
心根の優しい赤おに(しかも料理上手でおしゃべりが大好き)は常々、人間と友だちになりたいと思っているのですが…「オニは恐ろしくて乱暴だ」と思っている人間たちは、彼を知ろうともせず、決して寄り付こうとはしません。
あの手この手と一生懸命だった赤おにもすっかり落ち込んでしまい、人間と仲良くなるのはあきらめよう…と思いました。
そんな彼の様子を見て、友人の青おにがある考えを思いつくのです。
「人間たちはオニを恐ろしくて乱暴だと思っている…。
 ならば、赤おにが本当は優しいオニだということをわかってもらえば
 きっとうまくいくに違いない…」
その後、青おには民家を襲ったふりをし、それを助けに入った赤おには人間たちとめでたく仲良くなれたのです。

その後、お礼を言いに青おに宅を訪問した赤おには、その戸口に貼り紙を見つけてしまうのです。
…すでに、青おには村人の眼に触れないよう、旅に出たあとなのでした…。

本当に優しいのは…青おに。
自分のことをかえりみず、友人の願いを見事かなえた青おには、幼いながらも私の胸の中に強く残りました。

その後のふたりについて、物語では触れていません。

赤おにの幸せを願って、青おには二度と姿を見せないような気がする…。
…でも…そんな青おにの気持ちに気づいているからこそ、赤おには、彼がいつ帰ってきても良いようにいつまでも、いつまでも待っているのかもしれません…。
彼もまた、同じように青おにの幸せを願いながら…。

もう会えないのかもしれないけれど…。
いつまでも心の深いところで繋がり続けてゆくのかもしれません。

そんなことを考えると…オニっていったい何だろう…?と考えてしまいます。
見かけや偏見に縛られない……本当の優しさや強さとは何でしょうか…。

今でも『ないたあかおに』は大好きなお話のひとつです。
なまはげオニはやっぱり怖いですが……その中には優しい館長先生が…ね…☆

【ただいまのESSE走行距離:26799キロ(2年目の点検を無事終えました♪)】

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