中学時代の恩師に思いがけなく会うことができました。
彼女は私たち同級生の面々だけではなく、私たちの親の世代も教えたことのあるつわもの。
ちょっとつっぱっている生徒も彼女の前では少し恥ずかしげに見えたっけ…。
幼い頃からを知っていてくれる人と顔を合わせるのは、なんとなくこそばゆいものです…☆
あれからもう十数年。
お年は召したものの、変わらず内面から溢れるバイタリティー。
こどもたちを見つめるまなざしもそのまま、私たちもまたそうされたように…あたたかく注がれているのでした。
久しぶりにお話をして、数年前の群民劇場に参加していた私を観てくれていたことを知りました。
近況を互いに報告し、児童館に勤めていることを話すと、
「良いところに勤めたね。本もたくさん読めるし、勉強することが沢山あるでしょう?」
と、ともに喜んでくれました。
考えてみれば、ひとりの人間が成長するには実に多くのまわりの人たちの力に支えられています。
ひとつの行事や公演でさえも、前準備から当日の運営スタッフ、参加者まで…。
すべてすんなりと事が運ぶことばかりではなく、それぞれの意見を戦わせたり、互いに学んだり補い合ったり…(後輩は先輩の技を必死に盗んだり…)。
すべてはより良いものをつくるため。より良い時・空間を過ごすため。
ただひとつの事業をとってもメインのこどもたちのために沢山の人々が動く。
目に見えるところだけでなく、見えないところでも…。
それは誰もが順繰りに経験する役目なのであって、誰もがしてきてもらったことなのでしょう。
人はどこかで必ずつながっているものであり、その年代に応じた役割をこなしながら、永遠につながり続けるものなのかもしれません…。
『おかげさま』
担任でもなかったその恩師が、どうして私が本の虫であったことを知っていたのかが不思議です。
それもまた、どこからか見守られていたのか…誰かに聞いたものなのか…。
直接には見えなくても、あたたかさを感じとれる。
私自身もそういうあたたかさを持った人でありたいな…。
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