見もの・読みもの日記

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関西週末旅行9月編(1)京都国立博物館・彫刻

2007-09-29 18:34:23 | 行ったもの(美術館・見仏)
○京都国立博物館(平常展示)・彫刻

http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html

 中国旅行から帰国して、まだ1週間だが、うんざりするほど仕事に縛られている。というわけで、その合間をすり抜けるように関西に来てしまった。「9月編」としたのは、展覧会や寺院の特別拝観が目白押しの秋冬シーズン、年末まであと2回は来るぞ、という決意表明である。

 まずは京都国立博物館から。現在、特別展は行われていないが、俵屋宗達の『風神雷神図屏風』(建仁寺蔵)が来ているらしい。それなら、ちょっと寄ってみようという気持ちになった。

 9:30の開館と同時に入館。そういえば、最近、1階はほとんど覗いていなかったな、と思い、久しぶりに彫刻(仏像)の部屋に入る。壁際の展示ケースに並んだ『板彫十二神将立像』(鎌倉時代)に目が留まった。新聞一面大くらいの板(松の木)に十二神将を浮き彫りしたもの。興福寺にも国宝の板彫十二神将があったことを思い出した。こちらは、さほど強い個性は感じないが、手練(てだれ)の作である。亥神の鎧の小札(こざね)が、鉈彫りの痕をそのまま使って表現されているのが面白い。

 その隣り、平安後期の『四天王立像』も古様でなかなかいい。肩から先が全て後補なのが惜しまれるというが、違和感は少ない。4体とも、よく似た邪鬼に乗っていて、邪鬼の四角ばった不敵な面構えが私は好きだ。玉眼だし、これも後補なのかな。ふと見ると、このほかにも迫力ある天王像が並んでおり、この一角は、あたかも”武闘派コーナー”の様相を呈していた(実は「小特集・神将像」だったらしい)。

 そして”武闘派”の総帥のような顔で鎮座しておられたのが、巨大な『文殊菩薩騎獅像』(鎌倉時代・金戒光明寺)である。小象ほどもある獅子の背の、さらに一段高い蓮華座に座った文殊菩薩は、片手に抜き身の剣、片手に蓮華を握っている。手指がやや太すぎる(後補か?)ことを除けば、非の打ちどころがないくらい、美形の仏様だ。厳しい表情とは裏腹に、衣の裾や袖のやわらかなドレープ、両耳の脇に垂れる宝冠の飾りは華麗である。

 制服姿の男子中学生(?)3人組が、大喜びでカッコいい~と声を上げていた。いや、ほんと。文殊菩薩にはビジュアル系が多いが、これは優品である。私は『風林火山』のGackt謙信を思い出してしまった。京都市の指定文化財となったことを機に、平成16~17年に修理とX線調査が行われ、叡尊の教団にゆかりあるものではないかと考えられているそうだ。

 今日はここまで。京博平常展示レポート、長くなります。

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