見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2020年3月関西旅行:彦根城、玄宮園

2020-03-25 22:09:15 | 行ったもの(美術館・見仏)

 三連休最終日は彦根へ。ブログ内で調べたら、前回は2009年に竹生島の宝厳寺ご開帳を見に来たとき、彦根観光をしているらしい。以前は京都に宿が取れないと、大津や近江八幡、時には彦根や長浜のビジネスホテルを探したものだが、最近、そういうことがなくなった。京都にホテルが増えたのだと思う。

 久しぶりに彦根に行こうと思った理由は複数あって、1つは2017年の大河ドラマ『おんな城主直虎』で井伊家びいきになったこと。その前に木下直之先生の『銅像時代』(2014年)で横浜・掃部山の井伊直弼像建立の経緯を知ったことも影響している。さらに2019年の年初からネットで見ていた中国ドラマ『九州・海上牧雲記』が彦根でロケをしていると知ったことが決定的になった。よし!春の彦根に行こう!と思い立ってホテルの予約を入れたのだが、昨年は3月末で職場を異動することが決まり、休日返上で準備をすることになって、泣く泣くキャンセルした。今年はそのリベンジを考えていたので、コロナ騒ぎが広まり、彦根城と玄宮園の建物が全て閉鎖中であると分かっても、やっぱり決行することにした。

 井伊直弼が青年時代を過ごした埋木舎(うもれぎのや)も閉館中。

 埋木舎の前のお堀の風景が絵に描いたようにきれいだった。白壁と黒い瓦が、中国・江南地方の城市を思わせる。お堀端の柳が芽吹くのはもう少し先。

 彦根城の天守。前回は「お城ブーム」で多数の観光客がつめかけて長い列ができていたので、参観をあきらめたことを思い出した。今回は人影がまばらだったが、閉鎖中のため登城できず。

 風情のある急坂を下って玄宮園へ。江戸時代初期に彦根藩4代藩主井伊直興が整備したといわれる庭園。中央に大きな池があり、茅葺き屋根のひなびた客殿が釣り殿ふうに池に張り出している。多彩な橋、築山、石灯籠などが変化のある風景をつくる。「彦根フィルムコミッション」のホームページによれば、『九州・海上牧雲記』はここで撮影を行ったらしい。残念ながら、ここはドラマで見た!と確信できる風景はなかったが、この石塔は、少年時代の寒江の登場シーンで使われたようだ。

 あとドラマでは、橋を使った印象的なシーンが多かったのだが、この橋は違うかなあ。

 玄宮園を出て彦根城表門に戻る途中に井伊直弼の銅像があったのだが、見落としてしまった。残念!

 それから彦根城下の東側、佐和山城跡方面へ向かう。JRの線路を渡ると、井伊家の「橘紋」を掲げた大きなお寺の伽藍が見えてきた。井伊家の菩提寺として、また父・井伊直政の墓所として直孝が開いた清凉寺である。でも、私が参拝したかったお寺はその隣り。龍潭寺(龍潭護国禅寺)である。

 遠江国・井伊谷(いいのや)にある井伊家の菩提寺を、井伊直政が佐和山城に転封された際、昊天和尚が移したもので、山門から続く参道は、佐和山ハイキングコースでもある。私は『直虎』ゆかりの地めぐりで、浜松の龍潭寺を訪ねたことを思い出して懐かしかった。「補陀落の庭」と呼ばれる石庭は昊天和尚作と伝える。枯山水ではあるけれど、豊かな自然に囲まれて、おおらかな感じの庭で好ましかった。また、書院の池泉鑑賞式庭園は昊天和尚と小堀遠州の合作と書かれていた。昊天さんの木像もあった。

 龍潭寺の隣りは井伊神社。彦根藩12代井伊直亮が、井伊谷の八幡宮(井伊谷宮?)から井伊大明神を分霊して祀ったのがはじめだという。井伊家の人々が、彦根に移ったあともずっと井伊谷を大事にしていたことが感じられて嬉しかった。

 それにしても彦根の町は、以前よりさびれた感じがした。駅前の平和堂アル・プラザも入ってみる気にならなかったし。早く賑わいが戻ってほしい。


コメント   この記事についてブログを書く
« 2020年3月関西旅行:東寺弘法... | トップ | 水の都の危機管理/江戸水没... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

行ったもの(美術館・見仏)」カテゴリの最新記事