見もの・読みもの日記

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2019夏休み旅行:観世音寺、大宰府都府楼跡

2019-08-17 01:18:01 | 行ったもの(美術館・見仏)

〇九州国立博物館~太宰府天満宮~観世音寺~戒壇院~大宰府都府楼跡

 九州国立博物館では『室町将軍』に加え、久しぶりに常設展示(文化交流展示室)をゆっくり見た。寄贈の名品紹介の展示で、坂本五郎氏(1923-2016、古美術商「不言堂」の創設者、奈良博の青銅器コレクションの寄贈者)旧蔵コレクションに驚かされた。特に私が気に入ったのは葛飾北斎『日新除魔図』で、晩年の北斎が日課として獅子あるいは獅子舞を描き続けたもの。やんちゃな獅子と獅子舞がかわいい。館蔵名品展『更紗 生命の花咲く布』(2019年7月30日~10月20日)は意外なコレクションだった。

 いくつかの展示物に『新元号記念特別企画「令和」』(2019年4月23日~12月22日足利将軍)と称する企画も行われていて、『万葉集』巻五(江戸時代の版本)が出ているのはいいとして、当時の官人の服装を再現した写真に「60代の大伴旅人」というキャプションをつけられても、それがどうしたという感想しか湧かなかった。

 帰りに大宰府天満宮に寄って御朱印をいただく。ここまではいつもの九博コース。今回は時間があるので、西鉄大宰府駅前からバスに乗って、観世音寺と都府楼跡にも寄っていくことにする。自分のブログを調べたら、2004年の夏に訪ねた記録しかなかった。えええ、本当かな。だとすれば、九州国立博物館ができるより、さらに前の話だ。

 観世音寺のバス停に下りたときは、きれいに整備された参道と駐車場が記憶に残っていなくてとまどった。しかし参道の先の講堂(本堂)、鐘楼、宝蔵などは記憶のとおりだった。宝蔵の仏像は大好きなものばかり。しぶい顔の木造大黒天立像(走り大黒)や、地天女と動きのある二鬼が気になる木造兜跋毘沙門天立像もよいが、なんといっても木造聖観音坐像、木造馬頭観音立像、木造不空羂索観音立像の巨像の並びが素晴らしい。途方もなく巨大で、しかも美的に破綻していないところに唐代のセンスを感じて、視聴中の中国ドラマ『長安十二時辰』を思い出していた。しかし宝蔵の中、あまり空調が効いていなかったが、文化財保存上は大丈夫なのだろうか。

 観世音寺の西の門を出ると戒壇院。天平勝宝5年(753)に来日した鑑真が太宰府を訪れ、この地で初の授戒を行ったことから開山は鑑真。今年は中国・揚州にも行ったし、鑑真とのご縁がまだ続いているようだ。現在は臨済宗の寺院なので、本堂の正面に「生死事大」の板(はん)が掛けてあった。「住職不在のため御朱印はここからお持ち下さい」というメッセージを添えた箱があって、白封筒と先客の残した硬貨が入っていた。幸いにも最後の御朱印をいただくことができた。

 さらに少し歩いて都府楼跡へ。炎天下で耐えられないかと思ったら、意外とよく風が通って、街の中より涼しかった。広々した緑地の真ん中の石碑「都督府古址」の写真を撮る。大宰府の唐名であるが、ほんとに中国風だなあと思って微笑ましく思う。なお、調べたらこの石碑は、明治4年、貴重な文化遺跡の荒廃を案じた乙金村(現在の大野城市乙金)の大庄屋高原善七郎が自費で建立したものだという。えらい!

 これで大宰府滞在を切り上げ、夜、福岡空港から大阪(伊丹)へ飛ぶ。伊丹空港は、ほとんど使ったことがなかったのだが、今年初めて使ってみて、その便利さが分かった。江坂泊。


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