USA OceanSide２０１０の軌跡 １１ サプライズ＆フェアウエルパーティ

表彰式　心遣いに感激
全戦全敗の日本チームでしたが、大きなアメリカの選手達に立ち向かう、最後まで諦めず頑張る日本チームは人気があり、どこに行っても子供たちからサインをせがまれるのでした。
本当にアメリカの人は、ファイティングスピリットが大好きで、人種も国も関係なく、正しく評価してくれるのです。
表彰式の前に、日本チームがステージに呼ばれました。
サプライズでした、私と審判の櫻田さんに記念の楯を授与してくれたのです。そこにはHiro Itoと記されていました。感激で胸が一杯です。
今も私の家のリビングの一番目立つところで、記念の楯は輝き続けています。
選手達にも記念品が渡され、遠くから参加してくれたビーチサッカーの仲間を心から称賛してくれたのです。

そんな余韻に浸りながらホテルへ戻り、夕食の打ち合わせをしていたところ、選手達からプールサイドでBBQパーティがしたいと要望があがり、急きょ近くのホームセンターやストアーにBBQセットや食材の買い出しに出かけることになりました。

夕闇が迫る中、プールサイドには買ってきたばかりのBBQセットに火が起こされ、美味しそうな肉やソーセージが、食欲をそそる匂いを漂わせ始めました。
クーラーボックスには、ビールにカリフォルニアワインがギンギンに冷えています。
「OceanSide最後の夜を楽しもう！チームとビーチサッカーに乾杯！」

初めて出会った人間が、皆で戦って語り合って、同じ目標に向かって今一つになったことを感じることができる、その価値観を共有している、この時間を凄く大切に思えました。
今回の遠征で陰になり、選手達のおふくろ的存在として頑張ってくれた、石原れい子さんに、サプライズでユニフォームに全員のサインをしたものをプレゼントしました。
このことは山下キャプテンが先頭に立って皆で計画をしたもの、伊藤が手取り足取りしなくても「もう大丈夫、このチームは何かを掴んだな」と強く感じました。