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エウアンゲリオン

新約聖書研究は四福音書と使徒言行録が完了しました。
新たに、ショート・メッセージで信仰を育み励ましを具えます。

確かに国を建て直すのだ

2025-06-06 | メッセージ
使徒1:6-11 
 
イスラエルのために国を建て直すこと。使徒たちの関心は、まだここにありました。復活のイエスに尋ねたのは、このことでした。そもそもイエスが群衆からそのような期待を勝手に背負わされ、どうやらそうするつもりはないらしいとのことで、人々は当局の扇動に簡単に乗っかり、急転直下一気に十字架に架けられて殺されたのです。
 
使徒と呼ばれる面々が、復活したイエスに出会ってなお、イスラエル国家の再建のことを尋ねるのは、あまりにも残念なことではありませんか。国を建て直すのは「この時ですか」と訊いたわけですが、イエスは不思議なことに、この「時や時期」についてのみ応答しています。イエスの救いの計画から的を外していると指摘してはいません。
 
ただ「時や時期は、あなたがたの知るところではない」と言い、これに続いて、あの名文句を告げます。「ただ、あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、私の証人となる。」この素晴らしい約束に、先ほどのちぐはぐさはかき消されてしまっているのです。
 
今はまだ、その聖霊が降っていません。だから、国の再建などという、的外れなことを言っているのです。せいぜいその程度に軽く見ている、というわけなのでしょうか。しかしイエスが見逃しているのです。そうじゃない、と教えるふうではありませんでした。そうだ、国を建て直すのであって、ただそれがいつなのかは知らされない、と言ったのでした。
 
イエスは、イスラエルのために国を建て直すことを肯定したのです。天の都エルサレムを構えた神の国の到来を約束しているのです。イエスの消えた空を呆然と見上げる使徒たちに「白い衣を着た二人の人」が、イエスはまた同じ有様で来るのだと告げます。いつだかは知らなくても、神の国は到来します。その時まで、私たちは主を証しし続けるのです。




ただ、あなたがたの上に聖霊が降ると、
あなたがたは力を受ける。
そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、
さらに地の果てまで、私の証人となる。(使徒1:8)

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