エウアンゲリオン

新約聖書研究は四福音書と使徒言行録が完了しました。
新たに、ショート・メッセージで信仰を育み励ましを具えます。

ガザ攻撃の背後に

2024-07-15 | メッセージ

詩編68:33-36 
 
詩の一部だけを拾うと、趣旨を取り違える危険があるでしょう。だが、その入口から開かれる世界を知る契機となるかもしれません。ダビデの賛歌は、神の偉大さ、壮大さを称える、スケールの大きい詩です。その末尾で、すべての業の称賛をまとめるところを見ます。要するに、これが言いたかったのです。神はこのように大いなることをなす方です。
 
「だから」と考えましょう。地上の国々はすべて、この神を称えるしかないでしょう。主に向かって、ほめ歌を歌え。「いにしえよりの天の天を駆って進む方」がそこにいます。「力強い声」が、そこから発されます。人間の知る凡ゆる力は、この神のものです。神から来るものなのです。ダビデにとり、やはりイスラエルは特別なものなのです。
 
国々の中で、イスラエルは特別です。神に見出され、導かれた民が、神により約束を受け、愛されているのです。豊かな祝福を受けています。イスラエルの神は、しかもイスラエルだけを支配するのではありません。全地を統べるのです。全地を創造した神です。全世界の人々は、この神を畏れなくてはなりません。
 
神の民イスラエルは、全人類の中で特別な権威を与えられています。そして、その王がこの私、ダビデなのだ。ダビデはそのことを自覚しています。それを誇る心理もあるような気がします。もちろん、それで高慢になることはありません。むしろ矜持とでも言うべきでしょうか。そこには、使命感が潜みます。キリスト者はそうでありたいものです。
 
確かに、特別な救いを与えられました。周囲の人々より少し早く知らされました。イスラエルの民のように、選ばれたという意識もあるでしょう。悪しき選民意識は傲慢になります。いま、イスラエル共和国は容赦ない攻撃を続けています。悪しき意識が潜んでいるかもしれません。表向きの政治的理由の背後の動機は、説得で止められないかもしれません。


地にある王国よ、神に向かって歌え
わが主にほめ歌を歌え(詩編68:33)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする