ジュエリーショップ ナーズ日記

~彫金父さんの物作りな日々~
ジュエリーショップNA'sのジュエリー制作を中心にしたもの作りの身辺日記。

ペンダントトップのリフォーム (オパール石)

2011-07-10 | リフォーム
この土地に住んで15年目に入ったと言うのに、

お父さんの仕事がジュエリーのデザイン・加工だということを初めて知ったというご近所さんがいらしゃいました。

早速、その方からリフォームの依頼がありましたので今日はその作業工程を載せようと思います。

それにしても今回、もっと積極的にNA's(ナーズ)を売り込まないといけないな~と強く思いました。

それでは、

ホワイトゴールドのペンダントトップです。決まったデザインにあわせてシルバーで原型を作ります。


センター石枠と外枠が出来ました。横窓付きです。


そして、チェーンが通るバチカン部分が出来て、次はいよいよダイヤの彫り留の部分ですよ。

 ずいぶん急いでるけど、どうしてホワイトゴールドで直接作らないの?

そうだね、金の地金(ホワイトゴールド)を用意しなければならないと言うこと、

これは必要以上にお金が掛かるという事なんだ。作り方も違ってくるから、

必要な重さだけでなくて、余計な地金(切り捨てられたり、削り粉になったりする)が必要になってくるんだ。

シルバーで出来てしまえば、それで型を取れば余分な地金はいらないよね。

必要最小限の地金を買えばいい様にね!

 貧乏だからね。

はいはい、彫り留の加工だよ。

こんな風に枠を固定して、まず石の直径に合わせてドリル刃でダイヤの厚み分を削り込む。その前に光取りの下穴を忘れずにね!

そして、爪以外の余分な地金を鏨(たがね)を使って取り除く。すべて終えれば原型の出来上がり。


 キャスト屋さんに送るでしょ!

その通り、今回は3パーツだね。

吹き上がりを仕上げて組み立てる。バチカンと外枠、センター枠と外枠を管などでつなぎ、
ダイヤの石留めをして、こんなかな。

これはメッキも付いた後の画像だね。

 センターのオパールはメッキの後にセットするの?

その通り!オパールはメッキ液に弱いから浸けられないんだ。だからメッキ後の一番最後にセットして出来上がり。




よくあるデザインだけど、本人の希望通りになったみたいで、加工したお父さんも嬉しいです!

 よかったね。

ナーズのお店も覗いてね!


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