Simple is Best & 間

空間と時間と人間と・・・
世間と行間はどんな間違いと関係ある?

国境があったとき

2011-06-05 15:40:42 | Weblog

EU連合になり加盟国が増えるに従い

ヨーロッパから国境が消えていった

それまでだと

必ず国境警備員がバスに乗り込んできてパスポートをチェックしたり

手続きに手間取るとバスから降ろされて

完了まで待たされることがあった

 

一番の想い出はスイス国境を越えるときと

スウェーデンからノルウェー国境越えが記憶に深い・・・

 

左から二人目の巨漢のオーストリア人の運転する車で

この時はドイツからフランスへ

フランスからからオーストリアへ

オーストリアからスイスへ

スイスからからリヒテンシュタイン・・・と

めまぐるしい国境通過があった

 

アウトバーンの観光バスの制限時速は100キロメートルらしいのだが

この巨漢の運転手は150キロでばんばん飛ばして自慢する

誰も怖くてバスの先頭側やガラス側に座りたくない・・・

国境警備とは無関係だが

ヨーロッパはタクシーを利用しても何処も乱暴な運転ではある

 

さて国境の話だが

必ずといってよい国境警備員が銃を持って待機し点検する様は

島国である日本に生活しているものには異常な特別の興奮を生み出すものだ

珍しいからといってカメラを向けることはできない

スパイと間違えられてすぐ拘束されてしまう

 

それが

EU連合になり共通の通貨のユーロを使用し

グローバルな共同体へと進化して

国境も自由に通過することができるようになった

 

これは「ありがたい」事であるが

たまに国境で足止めを食いながら

国を分断する

山並みや大河の形成を眺めたりのぞき込む楽しみが消えてしまったのは

さびしい限りでもある

 

国境のみやげ店では記念のシールを買い求めて

帰国後

自分のマイカーに貼り付けている

これはスエーデンからノルウェーに入る国境線の記念シールである

大河の上にかかる橋・・・

その橋を通りながら国境の風を味わった

現在はもちろん発行されていないのだろう

貴重な自慢のシールである

写真を投稿しておこう・・・と思う

 

そしてヨーロッパひとり旅の時

イタリアのバチカン市国に行った

この時の国境またぎのパフォーマンスを体験し

しみじみと考えたものだ・・・

国境あればこそだが

地球には地図上の国境線がないといいながら

地上のこの鉄を埋め込んだ国境線は一帯どうしたことだ・・・

嫌らしいものを感じる・・・

ここはローマ市内である

写真向かって左がバチカン市国で右側がイタリアである

ムッソリーニ時代に国境線が定められたというが

バチカンの権威から来るイヤらしさだったのだろうか・・・

ほら

ボクの後ろの右側にピストルを携帯して

お巡りさんというかガードマンというか国境警備員というか

目を光らせている

柵がめぐらされているのがいやらしい・・・

 

ただし空の上からの国境越えには

自由なフライトが保証されている限りいつも楽しい

 

この時はイタリアからの帰途だったのだが

いつもはロシア上空を通過するのが

偶然、インド・ヒマラヤを飛ぶルートになり

エールフランスのスチュワーデスのアドバイスを受けながら

カシミールや中印国境など

ヒマラヤ上空にかかる時間帯をいちばん気にかけて

チョモランマが見えるのではないか・・・と

目をこらしながら国境越えを味わったのである

 

雲間にヒマラヤ山脈が見える上空で飛行機の窓から写す

 

さあ

自分が生きている限り

今後、国境はどのような展開を示してくれるのだろうか?

北海道(日本)は北方四島の帰属問題を抱え込んでいる

早く片付けて欲しいものだが

EU連合のようなグローバル社会への展開はやって来るのだろうか

 

伝統文化を残しつつ共生できる時代が待たれる・・・