大いなる勘違い ~ 早稲田MBA奮闘記

早稲田大学ビジネススクール(WBS)での入学から卒業までの記録 + その後

ビジネススクール選択、そして早稲田

2008年12月18日 | ビジネス・スクール全般
ビジネススクール・マッピング 

各ビジネススクールは、それぞれ異なった特色を持っている。
非常に実践的なところ、論理に重点を置いているところ、マーケティングが強いところ、経営戦略に強いところなど、一般に一橋や筑波は論理系、青山やグロービスは実践系との印象がある。早稲田はその中間よりやや実践色が強い印象である。

ビジネススクールを選ぶにあたって、海外ではいろんな指標があり、それに基づいて、BusinessWeekやFinancial Timesにランキングが公表される。単純に難易度のランキングではなく、授業は実践的か、どうのような分野(職種)の学生が多いか、さらに卒業生の年収など様々な角度で検証がなされている。

一方、日本には残念ながらまだそう言った調査結果は存在しない。ビジネススクールとしての歴史が浅いため、客観的な調査をするにはサンプルが少ない為だ。

日経キャリアマガジンの「MBA、会計、MOTパーフェクトブック」と言うのがある。恐らく国内MBAについて、唯一公式にランキングを出している本だ。ただ、在籍生の主観的な満足度や、学費が高い、女性が多いなど、あまり参考になるとは言えない。

ビジネススクールを選ぶにあたって、私はとにかく各大学院が開催している入試説明会に、時間の許す限りたくさん参加した。やはり実際に行ってみて、話を聴いたり、雰囲気を感じてみないと決められないからだ。

行ってみると、意外とそれぞれ特徴や印象が違うものだ。中には説明会の会場に行った瞬間に「ここはイイ・ここはダメ」と判断の付くビジネススクールもある。

説明会での内容を基に、写真のような“ビジネススクール・マップ”を作った。縦軸がビジネススクールとしての実績値(歴史年数や卒業生数、本や雑誌の出版実績などで位置づけ)、横軸は右方向が実践性の強さ、左方向がアカデミック性の強さを表している。

私自身の年齢から考えて、ここ10年くらいの間にビジネスの世界で結果を出すことが重要であり、その意味で、現時点で実績を有し、より実践性の高いビジネススクールに行く必要があると考えた。そこで右上の枠に入るビジネススクールとして、次の4つを選定した。
※昼間のみ開講や通学圏が会社や自宅から離れているところは最初から除外した。

青山学院、グロービス、立教、早稲田

さらにこの中で、社会的評価とブランド力と言うやや主観的な指標から以下のようなランキングをつけ、志望順位を確定した。

1.早稲田
2.青山学院
3.グロービス
4.立教

なぜ、社会的評価とブランド力が大事かと言うと、そこに集まる人(学生)が違うと考えたからだ、企業や社会の認知度が高く、MBAとしてのブランド力もあれば、その求心力は大きい、当然優秀な学生が集まり、より高いレベルでのディスカッションが出来るのではと考えたからだ。

ビジネススクールは、自分が何を必要とし、それを得るのに最も近い場所はどこかと言う視点で選んだ方が良いと思う。実際に足を運んで雰囲気を感じ取るのも重要で、企業派遣なら良いが、私のような私費入学は、なけなしの貯金を切り崩して通うのだから、選択ミスは許されない。

海外の大学院で日本でもMBAプログラムを提供しているTempleMcGillなども当初は視野に入れていたが、さすがに学費が高すぎて断念した。良い大学院だが、私にはそこまでの ROI は感じられなかった。


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