経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

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2011年02月15日 | Weblog
消費者のチラシに対する不評、風当たりなどは、
売り手の想像以上のものである。
それは、それに釣られて来店した客だけを見ていては
わからないことである。

不振の因、来店客数の減少、つまり集客力の減少。
つまり、来店していないお客の方を見ていないから、
わからないのである。
だから、「今度のチラシ、効かなかった」
といったような、バカな会話が反省会でるのである。


その根本には、売り手都合のありかたがある。

すなわち買う人を主語とせず、
買い手の売上獲得に狙いを置いての販促企画である、
ということだ。

では、
としたらどう考え、どう対応したらいいのか。
それは、キャッチフレーズ的に表現したら、
「買い手側に立った販促、情報提供」

「情報を受け取った方に、明白に利が見える販促、情報」
といったことになろう。

しかし言葉の表現を変えただけでは、消費者には通じない。
そうした「狼と少年」を繰り返すだけであろう。

まず、売り手の組織に体質的にしみこんだ、
売上至上主義、売上即効性偏重といったことから、
完全に脱する決意をし、高らかに宣言する。

まず売上稼ぎのための販促から完全撤退する。
 
併行し、この戦略転換ができなければ、
やればやるほどじり貧へ近づくための努力になり、
ひいては企業の存亡になることを、
徹底的に組織に浸透させていく。

その上で、販促は“そのこと”を繰り返し、し続け、
かつ進化させることで、
暫時、より売れ続ける体質づくりを具現するもの。
といった本来の役割、ありかたに戻すことである。

“そのこと”の内容を一言でいえば、
「消費者が最適の選択ができる正しい情報の提供」である。

たとえば、こういうことである。
「これ、安いよ、お買い得ですよ」とわめいている店員に
「どうして?,なんで?」
「あれとどうちがうの?」とお客が尋ねたとして、

これは「豚30%,牛70%の合い挽きミンチ,
どちらもオーストラリヤ産。こちらはどちらも和牛。
だから高いのですけど。ハンバーグならこちらが
でもミートソースや焼きそばであればこちらで十分」
といったこと。

要は、こちら都合、こちらが用意した、先取り情報
を一方的に流すのではなくて、
相手に必要な、そして欲している情報を
相手から聞き取る耳を持って、それを取り入れて、
それに対する最適の情報を伝えること。
これがここでいう私の[情報]である。

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