経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

手直しと革命

2010年03月09日 | Weblog
明治維新のとき、志士たちが、手直し改革でなく、
革命に立ち上がったこと。
そして民主党が維新と言っていること。

全然違うなという思いだ。もちろん前者が是で、後者が非。

 ここで塩野七生さんの「ローマ人の物語」を思い出す。
「ローマーでは法律を改正する場合前の法律を手直しせず全部新しく作り直す」。

これも理由は、手直しには利害がいろいろからみ、
面倒で、手暇がかかる、それにこれまでとの整合性が大変だ。
1つを直せばあちらもとHPのリンクみたいに張り巡らされている関係にある。
だったらいっそうのこと。「ごわさんにして」というのが革命だ。維新だ。、


ところこれまで、それからこれからも大手は規模の拡大を余儀なくされている
大きくなることでの限界が今、表れているし、
そしてそれはさらなる進行を止めように求められない。
止めたら万事休す。終焉だ。

それに大きい故に革命ができない。やれてせいぜい手直しである。

ということは、手直し程度では追いつかないことにより
多くの大手が不評を買い、今こぞってのたうち回っている。
GMSと呼ばれた総合スーパー。長い歴史を持つ百貨店など典型的例。

それは消費者が望んでいるにも関わらず、やるにやれない、
手つかずの大きな市場がある、ということを意味する。
ここに着眼、目を向けようよ、と中小企業の皆さんに呼びかけたいのである。

しかも消費者が講い願っている金のなる市場はドンドン拡がる。
ここを狙ったらすごいぞといいたい。


捨てる神あれば、拾う神あり。
手直しは保守。保守では根本は変わらない。
中小企業なら丸ごと変えることができる。革命ができる。

具体的には、どう考えたらいいのか。
革命のきっかけはどうしたらみつかるのか。

脳力開発に、「売れない理由の中に売れるという要素を見いだせ」とある。
ヘーゲルも言っている。「否定の否定」といっている。

これまでの成功要因が、今売れない要因だ。
まず、「今」にリンクされている「過去」を全部裁ち切ることだ。
重たい過去を引きずるのを止め、過去のない赤子のように身軽になる。


次に未来とリンクすることだ。
そのリンクは、ゴム紐がよい。
「未来」に強い杭を打ち、そのゴム紐を引っかけ、
この「今」に引張ると、「今」は未来に引っ張られて、
未来へ猛烈な勢いで向かうことになる。

そのためには過去がない方が良い。「今」は軽い方が良い。
但し、未来のくい打ちと強靱なゴム紐は不可欠だ。

革命とは、
過去を切り未来にゴム紐をかけこの今を未来に具現することだ。


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