経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

リーダーの条件-4

2006年06月22日 | Weblog
 絶対服従型の組織では、どうしてもいちばん上にすわる「指導者」を、できるだけ偉いということにしないと統制が取れない。またその威にあやかる取り組み連中の地位も不安定になる。

 そこで、鶴の一声が一切を決め、その他の人間はただハイハイと指示通り動くことが望ましい組織のあり方となる。だから鶴の一声を出し、強権を発する人間が、あらゆる点で、他の人間より優れている、そして鶴の一声で、ことが絶対にうまく運ぶ、みなが良い状態になれる、といったことを宣伝することが重要になる。かくしてこの説明役を担うのが、取り巻き幹部の主な仕事になる。

 いわば、服従型組織とは、鶴の一声を発する鶴と、その鶴を取り巻き、よいしょする一部の中心組織である。

 だからこの組織での鶴、すなわち経営者は、自分を持ち上げてくれる取り巻きを周囲に集めることが、組織拡大になり、それにより自分の威や権力が拡大すること、そのものが目的化する。

 また取り巻き連中にしても、最高指導者を超人間的、神様的、大将軍様に、万能の超人、賢人に奉ることが、自分たちの威を高め権力の増加になり、幸せになる。ここで偉大なる鶴とその取り巻きの戦略が一致。それでヒットラ1も、スターリンも、毛沢東も、人間ばなれした超天才、大英雄になった。しかし実際にはそんな超人間が存在しているわけではない。すべて偶像である。偶像は、必ず崩れるというい意味においても偶像は偶像にすぎず、真のものではない。

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