経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

ええやん、それで

2009年07月06日 | Weblog
プロローグ:

売上不振の対策→売上を上げる努めること。
粗利の低下→利幅の高い商品の販売のウエイトを高め、かつ値引きをやめること。
経費の増大→無駄な経費を削減すること。

左が問題点。矢印の右が、経営コンサルタントか示した対策としよう。

どうするか。

答えは簡単である。
即このコンサルタントを排除することである。


*

成功したという自らの実感は、その瞬間から奢りを招く。
奢りは、上からの押さえつけ、横、左右からの引っ張り合い、
下からの引き下ろしを生みやすい。

こうした人の嫉妬を招く因は、畢竟、自分の奢りである。
それも無意識の奢り。だから怖い。だから自戒か魔除けと必要だ。


無意識に高い位置に立ち人を見下ろす。
その視界の広さは己の力を無限と錯覚させる。

奢りが招く、こうした幻想の酔いは、
観察眼を曇らせ、情勢判断を見誤らせる。

超大型ダンプの運転手から実際に聞いた話。
運転台に座ったとたん、下にいる社長が虫けらに見える、と。
私も隣に乗せてもらったが、まさに実感。


奢りは、さらに危機意識を払底し、改革の意欲を減退させる。
人でも組織でも、現状に満足してそれを守ろうとした瞬間から、
その崩壊が始まる、とされる。

奢りは、怖い。謙虚でなければ。
大方の人は、そうしたことは百も承知なはずだ。
それで、そうしたことに関連する本を読む。


奢りから免れるためには、
1に、自らの人間としての志を神仏に近い高いところにおいておくこと。
2に、人としての志と無機質である目的は、根本的に違うということを認識しておくこと。

昔 何かの本で読んだことだと思う。古い手帳の抜き書きを見つけて、
今の、私が笑う。

「こんなん、できへんわ。できへんことに、赤線引いてたんや」


といった誰しも、いと易しく陥りやすい「奢る」への対策として、
難しいというか、まず出来ないことを示す

へぼコンサル、評論家と同じではないか。



他の人はいざ知らず、できなかった私がここにいる。
出来ることしかやらない自分がここにいる。
わかる話しか、わかった顔が出来ない自分がここにいる。
難しい本はやめて易しくおもしろい本ばかり読む自分がここにいる。
暑いときは日陰を、寒いときは日向を乞う、揺れる自分がここにいる。

*
エピローグ:
「むつかしいこと、いやや」
「ええやん、それで」

自問自答する、自分がここにいる。

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