長く企業活動を診てきて、
総じて、あるいは共通する課題が
2つあることに気がついた。
1つは戦略に関わる問題である。
企業の戦略は、個々の消費者が自社・自店を選択する
意志決定と行動をなさしめるシクミを構築し、
それにもとづき実践する、といったことである。
ここで「シクミ」とは、
自社・自店を選択する意志決定と行動を起こさせるという
戦略に基づく、あれこれの戦術が有機的に結合された
システム概念であり、一つ一つの戦術のことではない。
ところが現実は、この点で大きく3つの問題が指摘されるのである。
(1)戦略がないか、上に挙げた戦略とはことなる戦略を採っている。
(2)戦略がないか、あってもそれを無視、あるいはそれに先行し、
戦術がどんどん出てきて論議されているといったこと。
(3)戦略にも基づく戦術がバラバラである。
ということである。
以上3つの問題があるために、
時間経過とともに方針がコロコロと変り、
そのためこれまでのやってきたこと(戦術)が無駄になる
といったことが起き、結局小田原評定の末路に至る、ということ。
2つに、強みに関わる問題である。
通常、経営者たちが「自社の強みは、第一に○△、第二に×◎」
といった言い方をしているが、
それらは同業他社に対しての相対的優位点に過ぎない。
これがなぜ問題かというと、
これらは必ずしも消費者に対する絶対優位点とは一致しないし、
逆に消費者の利益に反することすらあるからである。
以降、このことを考えてみたい。
総じて、あるいは共通する課題が
2つあることに気がついた。
1つは戦略に関わる問題である。
企業の戦略は、個々の消費者が自社・自店を選択する
意志決定と行動をなさしめるシクミを構築し、
それにもとづき実践する、といったことである。
ここで「シクミ」とは、
自社・自店を選択する意志決定と行動を起こさせるという
戦略に基づく、あれこれの戦術が有機的に結合された
システム概念であり、一つ一つの戦術のことではない。
ところが現実は、この点で大きく3つの問題が指摘されるのである。
(1)戦略がないか、上に挙げた戦略とはことなる戦略を採っている。
(2)戦略がないか、あってもそれを無視、あるいはそれに先行し、
戦術がどんどん出てきて論議されているといったこと。
(3)戦略にも基づく戦術がバラバラである。
ということである。
以上3つの問題があるために、
時間経過とともに方針がコロコロと変り、
そのためこれまでのやってきたこと(戦術)が無駄になる
といったことが起き、結局小田原評定の末路に至る、ということ。
2つに、強みに関わる問題である。
通常、経営者たちが「自社の強みは、第一に○△、第二に×◎」
といった言い方をしているが、
それらは同業他社に対しての相対的優位点に過ぎない。
これがなぜ問題かというと、
これらは必ずしも消費者に対する絶対優位点とは一致しないし、
逆に消費者の利益に反することすらあるからである。
以降、このことを考えてみたい。