経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

流れに身をまかせ

2009年07月27日 | Weblog
理由がわかれば、対応は難しいものではない。
解決できる、と、先に書いた。

 
おもしろくなく、また努力が空回りしている「感」がするのは、
そのことや、そうした「感」に問題があるのではない。

信号機の赤に問題があるのなら、赤を撤去すればいい。
その結果、どうなるか。
問題は問題を除去すればいいのではない。
問題発生の因を知らしてくれた果報者を、叱ってどうする。


川の流れに身を任せ、楽しさを満喫していたのに流れが変わって、
楽しみが苦しみ、恐怖に変わったとする。

流れを変える努力をするか、という問題である。
努力で解決できるか、という問題である。
神仏に祈って流れを変えてもらうか、という問題である。


問題はそうじゃない。
そのことに対して倦んだか、こちらのありかたが
不適応になってきたのだ、と解したらどうだというである。


繰り返す。
なにも流れを変える、といったことに挑戦、努力することはない。
舟を変えればいいのだ。あるいはスポットを変えればいい。

人生という舟のオーナー兼漕ぎ手は、この自分なのだから。
これは手間暇はかかるかも知れないが、難しさはない。
川の流れを変えるのと違い、自分の意志決定でやれる。

もちろんその前提として、時流の流れの方向を
自分で、自己責任として、読みとることが不可欠である。

これは難しくはない。
だが流れに船共々身を任せていたのではつかめない。
私は情勢判断学を教えている専門家だから容易につかめる、
と書いたのでは、私のPR,情勢判断学の宣伝にはなっても、
他の人はとまどう。どうしたらいいか。

そこで私が日常やって、実験済みとを記したい。。
いったん船から下り、岸からその船を見てみること。
これ、客観という。

橋の上から、川を見てみること。
ヘリコプターをお持ちなら、空から川をみてみること。
これ、俯瞰という。

世界地図、日本地図、県地図、市街地地図上で、その川を見てみる。
レストランにいったら、フロア全体が見渡せる位置に座ること。
結婚披露宴で新郎新郎だけを眺めて2時間、といった席は敬遠すること。
これ、全体という。


変化には始点と終点がある。これ、時系列という。

自分の人で、この始点と基点を決める。
短ければ変化がつかみがたいし、長ければタイミングがずれる。
まず2年から3年、といったところか。

最後の5。五感でつかむ。
目を見張り、鼻ピク、耳をそばだて、触り、嘗めて。
すべては難しいにしても、できるだけ
客観、俯瞰、時系列、客観、五感、この5つ。
五感が難しかったら省いて、前の4つでもいい。
可能限り、角度、高度、場、時間を変えて実際やってみる。
こうしたことで川の流れも船の置かれている状況も容易につかめる。


流れの変化は、こうした習慣作りを積み重ねて、見えるものである。
努力ではない。継続である。


皮肉な言い回しだが、
現場でうんうん努力していては、つかめない。
会議では、社外における我が社の評価は見えない。
部分をみて、大局をつかむことは難しい。
部分対策が大局対応になることはない。