経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

これも仕事

2009年04月18日 | Weblog
新年度、外での初仕事は、枕崎商工会議所の特産品販路開拓の件だ。
原稿を早めに仕上げ、10時過ぎに事務所を出た。
13:30からだから、11時にでても十分間に合うのだが、
道すがら興味が引かれた店や施設、その他があっても
時間の余裕がなかったら断念せざるを得ない。

いつもそうした思いに駆られて、時間タップリでスタートする。
実際はそうしたことはこれまで全くといっていいほど起こっていない。
本当の理由は理屈を付けて、1分でも早く外へ出たいのかも知れない。

快晴。風も暖かくのどかな天気のなかを、ゆっくり走る。
案の定何事も起こらず12時には枕崎市へ入る。
リストアップしていた「カツオラーメン」を売り出しているお店の所在を確認。
その内一番小さいお店に入る。
老朽化した3階建ての自社ビルの一階。
それが、いかにも昔は儲かったぞ、といった感じ。
ラーメン専門店にしてはそこそこの規模。

店主夫妻は60代後半か。先客は3人。地元客である。
おなじみの豚骨ラーメンが600円。
対してお目当ての「カツオラーメン」は800円。
鹿児島はラーメンが他の料理に比べて高いことで知られるから、
800円には驚かないが、豚骨ラーメンより200円も高いのが少し気になる。

他の客は既に食べ終えているが皆、豚骨ラーメン。だいたい読めた。
案の定オーダーは私一人なのに、出てくるのに10分も待つ。
わかった。出汁は別。メンも別。注文が少ないので別注扱いなのだ。

チャーシューの代わりに鰹のフライ2きれ。これがまた小さい。
それにツケ(鰹の刺身を醤油につけ込んだもの)3切れ。薄い。

「麺が先ではなく、そのツケから先に食べて下さい。
でないと刺身がゆであがります。それに最初は香辛料はかけないように・・・」。

いつの間にか外に回った店主の奥さんが、私の背中越しから声をかけたのには驚いた。
「そうそう。次に・・・」

こう、いちいち指図されながらでは、食べる気がしない。
そもそもそんなに拘るほど美味くはないのだ。
ボリュームもパンチもない。どちらかと言うと温そうめんに近い。
中麺なのだが茹ですぎかシコシコ感がない。
因みに麺は鰹で作くられているわけではない。

今度は、この奥さんは、パンフレットを持ってきて、
枕崎のカツオラーメンに関するイベントの説明を始める。

そうしたことの専門家として、今日お招き頂いたのがこの私でございます。

と言ったら、少しは不快感を払拭できるだろうに、
と心の中で思いながら800円也支払う。
「これも仕事だ」。
ラーメン店経営のすべて

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/487428017X.html

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