経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

音速を超えたとき

2006年08月29日 | Weblog
 古い西部劇の映画を見ていて思った。

 ガンマンが、獲物の逃げる方向と距離瞬時につかみ、今の獲物の位置(的)ではなく、弾が到達するまでの時間に、獲物が逃げるに違いない位置(的)に狙いをつける。これと同じことがこれからのマーケティングの主流になる。

 こう書くと、「予測学ではないですか」と思われるかも知れないが、私はそうではないと考えている。

 ガンマンが狙う先が、現実の位置、すなわち実であり、今見える位置は、過去いた位置、虚という理解をしているからである。
 
 こうした現象はどうして起きるか。これも映画を見ていて、ヒントを得た。
カナダ映画「アルマー」という映画で、初めて音速を上回る飛行機の実験中、操縦士は、今まで聞こえていた音が全く聞こえなくなり、驚く。

 理由は単純である。このとき初めて実験に成功したのである。飛行機はマッハを超えた。それで音は、飛行機を追いかけているのだ。

 これまでは、変化を追いかけることが対応だった。だが変化のスピードが早いと、それではとうてい対応できない。
 経営には、まさにこの現象が起きているのではなかろうか。

 これは私の仮説である。