経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

「あいまいさの産物」

2006年05月31日 | Weblog

会社には手と足も口もないのであるから、新聞社の社説は、その社の論説委員が記したものである。 当然個人が記したものであろうが、社を代表して考え、書いたものを論説委員会等で論議され加筆修正を加えられたに違いないから、これは厳密には個人の説ではない。
だから社で持って文責を負う、といったことになろうから、個人の意見より多少社会的インパクトが加味された誰の意見でもない論文が世に罷り通ることになる。
社説ということはその内容についての責任は個人が負うことはないということである。かといって実体のない会社が負うことができるわけはないから、責任は曖昧になる。しかし、事重大であれば、会社のトップ個人が訳は判らないまま負わされ「これにて一件落着」になる。
まずはこれで真の犯人(?)は不明なままであいまいなまま決着する。結局あいまいさの産物は結末もあいまいなのである。