--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

スーパードクター

2005-11-01 | 森と空と海のあいだに
渡井さんのサイト「森と空と海のあいだに」がいくつか更新されています。
「日用品購入」については、ずいぶん前に話をしていたのだけれど、最初に買ったと聞いたのは「はぶらし」だったんですよね。
で、40本買ったというので、何年南極にいるつもりなんだろう?と思いました。
1ヶ月1本使っても16本しか使わないでしょうに。
もしかして、半月に一度くらい変えないとダメな使い方をしている?
すぐに毛先が広がるのは強く磨きすぎですよー。
歯ぐきは傷むし、歯は磨耗するし、その割に肝心なところはちゃんと磨けていなかったりするのです。
それから、糸ようじと合わせて、フロスをお勧めしておきました。
コンパクトで場所も取らないし、使い慣れるととっても楽です。
昭和基地には歯医者さんがいないので、デンタルケアは欠かせないですね(いや、歯医者さんがいてもデンタルケアは欠かせません、はい)。

そう、昭和基地には歯科医はいないのですね。
47次隊では2名の外科医師が越冬するそうです。
私の知る限り、医師の世界ではそれぞれの分野がかなりはっきり分かれていているので、僻地医療や特殊な状況にならない限り専門以外の分野に手を出すことは考えられないのです。
南極では、外科医師お二人が、内科も麻酔科もそして歯科も担当することになるのでしょう。
南極に行く前に歯科の研修もされていると聞きました。
なんでもやるなんて、スーパードクターですね!!
私も医療従事者の端くれですが、専門以外の分野を一手に引き受けることを考えると、ちょっとどころかすごくしり込みしたくなります。
46次隊からテレビ電話を使った遠隔医療で、いろいろな情報を仕入れたり、治療方針を相談ができるようになったとはいえ、隊員の健康管理と、いざというときの医療を担うことは、並大抵のことではないと思います。
信頼できるお医者さまがいてくれるということは本当に心強いことなので、隊員の皆さんも安心ですね。
でも、やっぱりケガも病気もしないのが一番。
「オングル中央病院」で緊急医療を行うことがないように心から願っています。

そうだ、渡井さん、写真にも説明にも出ていませんが、日焼けでドクターのお世話にならないように、「日焼け止め」も忘れずに持っていってくださいね。

第47次日本南極地域観測隊員出発まで、あと27日

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