--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

「日刊昭和」アンケート

2006-05-06 | 南極だより・生活
遅れ遅れになってごめんなさい。
徐々にいつものペースに戻していこうと思います。(5/7夜)
それでは渡井さんからの南極だよりです。
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2006年5月5日(金) 曇り 「日刊昭和」アンケート

昭和基地では47次隊公認新聞「日刊昭和」を発行している。
2月の発行から「夏隊員に聞く!」、「越冬隊員に聞く!」などの特集を組んできたが、その後にこれといった特集記事がなく、隊員全員にどんな特集が良いかアンケートをしてみましょうということになった。
そのついでにいくつかの事項も合わせてアンケートを行ったのである。

【Q1 日刊昭和に期待する役割は?】
記録・ニュース 16票
情報共有 12票
娯楽・教養 10票
隊員相互理解 5票
その他 5票

昔は通信も発達しておらずまた娯楽も少なかったため、新聞は様々な役割を担ってきたが、最近はその役割が変化していっているように感じられる。
記録・ニュースと情報共有は性質は似たようなものではないかと思う。
出来事の事前の事後の情報伝達だ。
娯楽・教養もその次に要望が多い。

【Q2 毎日の新聞に載せて欲しい記事は?】
日々の出来事 7
食事のメニュー 4
日本のニュース 4
その他 16
回答なし 7

トップ3を見てみた。
あとの票は回答無しを除くと全て2票以下なのだ。
要望は結構様々だ。
それでも現在掲載している日々の出来事や食事のメニューの支持は大きいということがわかる。

【Q3 今後特集して欲しい記事は?】
あの人は今 2
エッセイ 2
お部屋訪問 2
隊員の一日 2
その他 19
回答なし 13

これも見事に分かれた。
3票以上獲得した項目がないのである。
目に付くのは回答なしの13票。
日々の記事がしっかりしていれば特集は必要ないということか。

【Q4 日刊についての考え方】
毎日発行でないとだめ 1
毎日発行が望ましい 13
毎日でなくて良い 6
必ずしも毎日でなくても良い 6
どちらともいえない 6
回答なし 1

現在「日刊昭和」は必ずしも日刊とはなっていない。
これまでの隊では比較的きっちり出ていたようなのではあるが…
毎日発行が望ましいけれど、あまり無理は言えないなぁという雰囲気だ。

【Q5 その他ご意見】
激励 8
一日新聞係員 2
その他 4
回答なし 19

ありがたいことに激励が一番多かった。
生活係の担当は一応決まってはいるのだが、一日新聞係員を募るのはいいアイディアかもしれない。


-----本日の作業など-----
・論文
・ブルで雪かき
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
・くるくる劇場 ショーシャンクの空に

<日の出日の入>
日の出  9:20
日の入  15:15
<気象情報5月5日>
平均気温-11.3℃
最高気温-10.4℃(1459) 最低気温-13.2℃(0404)
平均風速8.0m/s
最大平均風速12.0m/s風向NNE(2200) 最大瞬間風速16.7m/s風向NE(2224)
日照時間 0.0時間

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私は「日刊昭和」を見たことがないので、どんな紙面になっているのか、どんな記事が載せられてきているのか分からないのだけれど、新聞を毎日発行するのは意外と大変なものなのですね。
毎日南極だよりが送られてくるので記事に困ることはないのかと思っていたのですが、私に送るならどんな記事でも新鮮だけれど、隊員間となるとそうでもないのかもしれません。
36人という人数ではすでに共有されている事柄も多いでしょうし、新聞以外の情報伝達機関もあるでしょうし、「新聞」には何を書けばいいのかと思うことも多いのかもしれませんね。
でも、「日刊昭和に期待する役割」のアンケート結果を見ると、「記録・ニュース、情報共有、娯楽・教養、隊員相互理解」と、大事な項目がきちんと出ていて、目新しいことをしなくても地道に綴っていっていいよ、と言っているような気がします。
載せて欲しい記事や特集して欲しい記事は「その他」が多かったので、どんな項目があったのか聞いてみました。
【載せて欲しい記事】
日々の出来事、食事のメニュー、日本のニュース(ここまでトップ3)、気象情報、各部門の作業内容、前日の昭和基地の写真、アルバイト募集記事、当直者の一言、エッセイ、創作、豆知識、漫画、料理のレシピ など
【特集して欲しい記事】
あの人は今、エッセイ、隊員の一日、お部屋訪問(ここまで複数票)、おいしい料理の作り方、ふるさと紹介、各出身都道府県の名物料理、各棟の詳細、観測のはなし、寄稿、帰国後について、研究者に聞く、故郷の情報、昭和の自然、昭和基地から手軽に行けるところの見所特集、生活のルール、隊員の家族、日本の山、連載記事 など

「特集は必要ないのか?」と分析していますが、楽しくなってしまうくらいたくさん案があるということではないですか!!
ほかの人が思いつかなかった特集があると思いがけず楽しめるし、これだけ特集の案が出てくればたくさん特集が組めて面白いと思います。
やっぱりアンケートをやってよかったですね。
これをもとに毎日の記事、日替わりコーナー記事、投稿記事、ときどきドカンと特集記事、こんなふうに分けると楽しそうです。
その日のニュースや記録など情報を共有する内容(紙面に落とすことでなんとなく共有していたことがきちんと共有できるのだと思う)を日刊紙で載せながら、特集版(土曜版とか日曜版みたいなもの)で娯楽や教養、隊員の相互理解といった要素を取り入れるのがいいのかな?
そうすれば担当者の負担も少なくなるのでは?
今までの紙面も内容もいろいろな事情も知らないままに勝手なことを書いてしまいました。
部外者の戯言と思ってお聞き捨て下さいませ。

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