火星への道

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7つ目のドリルのあと、順調に山登り!

2015-08-17 17:17:44 | MSL

EmillyさんのブログでCuriosityの最新情報のまとめが出ていました。
Sol908以来7つ目のドリルがSol1060に行われました。
Emillyさんは、Sol911にショートが発生したにもかかわらず、今回ドリルが使用できたので、Curiosityの状態が回復したと喜んでいます。
このショートについては、2015年3月6日の当ブログ「Sol911 ショート発生によりサンプル投入停止中」でも紹介してます。 

サンプルした場所は、下図の「Buckskin」の位置です。 

下図がドリルした画像です。
サンプリング箇所は、「Buckskin」と名づけられていて、シリカに富んだ場所です。

下図は、Sol1051にドリルする場所を見た画像です。(NAV_LEFT_B)で撮影されました。
白く見えるところが目標地点です。

 

下図は、ドリルが削った滓の色の違いを比べています。
削り滓(ドリルが削った粉末)は、多くの場合、岩の表面とは異なる色です。
異なる色は、岩石の組成物のヒントを提供します。
赤い削り滓は、複数の酸化鉄、青い削り滓には、還元鉄が含まれています。
下図では、7ドリルサイトからの削り滓の9種類の写真をその彩度の順と、虹の色に合せた表示としているそうです。
*興味深いですね。

Marias Passの下方のエリアは、科学的に興味深い場所です。
下図のとおり、下部にPahrump formationがあり、その上に重なってStimson formationがあります。
Pahrumpの物質は、Curiosityが「Confidence Hills」と「Mojave」でドリルをしました。
明るい色調で肌理の細かい堆積岩です。
Stimsonの部分は、腐食に対して耐性があります。
この違いをもたらすものは、何か?
気候の変化によるのか?堆積環境の変化?Stimsonも堆積岩か?PahrumpとStimsonが形成されるのにどのくらいの時間掛かったのか?
これらの質問に答えるため、科学者チームは、両方の岩のタイプを特徴付け、また、PahrumpとStimsonを分離する境界を見ることができる場所を見つける必要があります。
下図は、"Missoula,"という調査対象でSol1031(7月1日UTC)にMAHLIで撮影されたものです。 (上方の図、参照)
*謎は深まり、楽しみが増しますね!
 

下図は、"Lamoose"というシリカの多い岩石です。(上方の図、参照)
Sol1041にMAHLIで撮影されました。


 


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