火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

やー仲間達!僕は、飛んで来た!

2014-09-22 23:18:55 | MAVEN

MAVEN(NASA's Mars Atmosphere and Volatile Evolution)は、9月21日22:24 EDT(日本時間 22日11:24)、無事に火星軌道へ投入されました。
NASAのCharles Bolden長官が「MAVENは、火星上層大気を調査する初めての探査機であり、大気の変化の歴史及び地表面の変化と生命好適正への影響を調査します。さらに、2030年代に火星へ人類を送る将来のミッションにより良い情報をもたらすでしょう。」と発言しています。

やりましたね!NASAは、1999年のMars Polar Landerの失敗以降、2001 Mars Odyssey、Spirit、Opportunity、Mars Reconnaissance Orbiter、Phoenix、Curiosityと続けて成功させています。
今回のMAVENを入れると7連勝となりますね。
かなり、「打上-惑星間飛行-火星への投入」の技術が確立されていることを実感できますね。 

今後は、6週間のcommissioning phaseに入ります。
最終的な science orbit に調整することと、各種の機器のテストを実施します。
その後、1地球年で火星上層大気と太陽及び太陽風との相互作用による大気の組成・構造と大気の散逸の測定を行う予定です。

「構想から11年、無事に火星に到着して喜んでいます。これから、私たちの科学ミッションが始まることを楽しみにしています。」とBruce Jakoskyさんは、感慨深い様子です。
*Bruce Jakosky:MAVEN principal investigator with the Laboratory for Atmospheric and Space Physics at the University of Colorado, Boulder (CU/LASP)

MAVENは、とりあえず1年の科学ミッションを行いますが、追加で6年間稼動が可能となっています。
また、Odysseyが今まで担っていたCuriosityやOpportunityと地球との中継基地としての役割を、MAVENが引き継ぐこととなっています。
Odysseyの推進剤は、2015年頃にはなくなります。
その後、MAVENが2021年頃まで頑張ってくれそうです。
さらにその後は、来る有人探査で活用するための新しい高速通信機能を持った軌道船が投入されるはずです。
楽しみですね!


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