きょうの日本民話 gooブログ編

47都道府県の日本民話をイラスト付きで毎日配信。

2月14日の日本民話 お銀と小金物語

2008-02-14 05:13:08 | Weblog

福娘童話集 > きょうの日本民話 > 2月の日本民話

2月14日の日本民話

お銀と小金物語

お銀と小金物語
石川県の民話石川県情報

 むかしむかし、金沢(かなざわ)に、お銀(おぎん)と小金(こきん)という仲のよい姉妹がいました。
 でも、その姉妹は腹ちがいで、それぞれ産んでくれたお母さんがちがいます。
 お銀の母親はお銀が小さい頃に死んでしまい、小金の母親はお銀の父親と結婚してから、小金を生んだのです。
 だから母親は、お銀には冷たくあたります。
 お銀が不幸になっても、小金が幸せならいいと思っていました。
 ある日の事、お銀の父親が仕事で江戸(えど→東京都)にいくことになりました。
 母親はいいチャンスだと思い、お銀を山へつれていって殺してやろうと思ったのです。
 そうとは知らない、お銀も小金も、
「わあ、きれいなお花だこと」
と、いいながら、どんどんどんどん山奥へ入って行きました。
 母親はお銀に気づかれないように、小金だけをつれて家へ帰ってしまいました。
 お銀がふと気がつくと、小金も母親もみあたりません。
 お銀は涙声で、
「かあさま! 小金ちゃん!」
と、よびながら帰り道をさがしました。
 家では小金が、お銀のことを心配しています。
「お銀ちゃん、無事で帰ってきてね」
と、いのるような気持で待っていました。
 その日の夜遅く、泥だらけのお銀が帰ってきました。
 小金は、とびつかんばかりに喜び、
「よかったわ、よかったわ」
と、いいながら心の中で、
(ごめんね。こんなかあさまを許してやってね)
と、あやまるのでした。
 ところが、母親はくやしそうな顔で、
「おやまあ、ずいぶんと遅かったねえ」
と、いっただけで、また次の方法を考えていました。
 数日後のある日、母親はまたお銀を殺そうと、下男(げなん)に犀川(さいがわ)の岸辺に大きな穴をほらせました。
 そして、いやがるお銀をひっぱっていって、いきなり穴の中に突き落したのです。
「今度こそ、お前も終わりだよ!」
 母親はそう言うと、さっさと帰ってしまいました。
 この様子を見ていた小金は、その穴に近づいて、
「お銀ちゃん!」
と、よびました。
 すると、
「小金ちゃん助けて! 水が入ってくるの。どんどん深くなってくるの」
と、お銀の声がします。
 でも、子どもの小金にはどうすることもできません。
 しばらくして、お銀の声はまったく聞こえなくなってしまいました。
「お銀ちゃん! お銀ちゃん! かあさまを許してあげてね。わたしもお銀ちゃんのそばへいくから」
と、いうと、深い穴の中に小金も身を沈めてしまいました。
 今でも法年寺(ほうねんじ)には、二人のお墓があるという事です。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → バレンタインデー
きょうの誕生花 → シネラリア
きょうの誕生日 → 1971年 酒井法子 (歌手)

きょうの日本昔話 → よくわかる説教
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きょうの日本民話 → お銀と小金物語
きょうのイソップ童話 → 金持ちと皮なめし屋
きょうの江戸小話 → さぞおりこうで

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2月13日の日本民話 ネコの置物を売る店

2008-02-13 06:10:58 | Weblog

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2月13日の日本民話

ネコの置物を売る店

ネコの置物を売る店
東京都の民話東京都情報

 むかしむかし、江戸(えど→東京都)の浅草(あさくさ)に野菜売りの男がいました。
 貧乏なくらしでしたが、おかみさんと仲がよく、年おいた父親をとても大切にしています。
 ところが父親が病気になり、寝たきりになってしまったのです。
 男はおかみさんとかわるがわる看病(かんびょう)にあたり、父親の具合がいい時だけ野菜売りに出かけました。
 おかげでいよいよ貧乏になり、その日食べる米も買えなくなったのです。
 もちろん、父親を医者にみせるどころではありません。
「ほんとうに、どうしようかね」
 おかみさんが、ふかいため息をつきました。
「なんとかするから、かんべんしてくれ。おやじさんが心配で、仕事もおちおちやっていられないのだ」
 男はおかみさんにあやまると、家にいるネコを抱きあげました。
「見てのとおりの暮らしで、お前に食べさせるものさえなくなってしもうた。長い間一緒にくらしてきたお前に出ていけとは言わないけれど、このままじゃ、どうにもならん。よく考えて、お前の好きなようにしてくれ」
 それを聞いたおかみさんが、
「おまえさん。ネコにそんなこと言ったって、言葉がわかるわけじゃないの。かわいそうだけど、そのうちにわたしがどっかへすててくるよ」
と、言ったのですが、その次の日、ネコの姿が見えなくなりました。
 二、三日たってもネコの帰ってくる気配はありませんでしたが、それでもいそがしさにまぎれて、二人がネコの事をわすれていたら、ある日、父親がいいました。
「昼間のうちは、さっぱりネコの姿を見かけないようだが、どうしたのだ?」
 言われて男もおかみさんも、やっと気がつきました。
「そういえばネコのやつ、どこへ行ったのだろう?」
 男が言うと、おかみさんが言いました。
「うっかりしていたけど、じつは二、三日前家を出たまま、もどってきていないようなの」
 すると、父親が言いました。
「いいや、そんなことはない。ネコは毎晩、わしの所で眠っている。腰が痛いと思うと腰にのぼり、肩が痛いと思うと肩にのぼる。ありがたいことに、ネコがのぼると痛みがやわらいでよく眠れるのだ。悪いが、お前たちがさすってくれるより気持ちがいいくらいだ。それなのに昼間は家にいないとすると、どこでどうやって食べているのやら」
 それを聞いて、男とおかみさんもネコに悪いことを言ったと後悔(こうかい)しました。
「まさか、ネコに人の言葉がわかるとは思わなかった」
「ほんとにね。でも、わかったから家を出ていったのよ」
「今夜おやじさんのところへ来たら、ずっと家にいてくれるように頼んでもらおう」
「そうよ。いくら貧乏でもネコの食べ物ぐらい、なんとかつごうするから」
 ところがネコはいつ来ていつ帰っていくのか、父親にもわかりませんでした。
と、いうのも、痛いところにネコがのぼっているうちに、父親はいい気持ちになって、すぐにねむりこんでしまうからです。
 さて、ネコのおかげで、父親の具合がだんだんよくなっていきました。
 そんなある日の事、男の家に金持ちらしい商人が現れ、
「あなたの家にネコがいますか? いたら、ぜひゆずってください」
と、言うのです。
「たしかに一匹いることはいますが、夜しかもどってこないので、どこにいるかわかりません。それにわしらには大切なネコで、いくら金をつまれてもゆずるわけにはいきません」
 男は、きっぱりとことわりました。
 すると商人は、笑いながら首をふり、
「いやいや、生きたネコの事ではありません。ネコの置き物のことです」
と、言ったのです。
 そういえば、知りあいの人が面白半分に土でつくったネコの置き物があります。
 男は棚の上でほこりをかぶっている置き物を出してきて、商人に見せました。
「おう、これこれ。これをぜひゆずってください」
「ああ、いいですが、しかし、こんなものをどうして?」
 男がたずねると、商人はニコニコしながらわけを話しました。
「じつはゆうべ、面白い夢を見ましてね。どこかのネコが夢の中に現れて、『浅草の野菜売りの家にネコの置き物があるから、それをゆずってもらえば、ますます商売がはんじょうする』と言うのです」
「なるほど。それでわたしのところへ」
「はい、おたくにとっても大切なものと思いますが、そこをなんとか」
 商人は小判を何枚も出して、手をあわせました。
 それだけあれば、当分生活にはこまりません。
「わかりました。おゆずりしましょう」
 男がネコの置き物を渡すと、商人は喜んで帰っていきました。
 それにしても、あんなガラクタの置き物がなぜ商売につながるのか、男にはよくわかりません。
 ですが次の日、同じような夢を見たという客がやってきたのです。
 しかし家には、もうネコの置き物はありません。
 客が帰ったあと、
「あんな客がまた来たら、どうしよう?」
と、三人で話しあっていたら、近所の親しい人がやってきて、
「今戸焼(いまどや)きのネコを買ってきて、家に置いておけばいい」
と、教えてくれたのです。
 今戸(いまど→東京都台東区の北東部で隅田川に面する地名)というところは焼き物が盛んで、主にネコやカッパの置き物をつくっていました。
 男は商人からもらった金を持って今戸へ行き、ネコの置き物を二十個ほど仕入れてきました。
 すると次々に客がやってきて、ネコの置き物は面白いように売れるのです。
 ネコのおかげで、男は金持ちになりました。
 それとうれしい事に父親の病気はどんどんよくなり、家出していたネコももどってきたのです。
 男は野菜売りをやめて、浅草の観音さまの境内(けいだい)に店をかまえると、ネコの置き物を売ることにしました。
 小さな置き物から大きな置き物まで、たくさんの品物を仕入れて、座布団(ざぶとん)をつけて売ったのです。
 それから半年後、家を助けたネコの話が江戸中に広がり、浅草へ来た人はみんなこの店の置き物を買うようになったのです。
 さて、あの生きた方のネコは、一日中店の奥にいて、座布団の上に座っていましたが、次の年、眠るようにして死んだという事です。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 銀行強盗の日
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きょうの誕生日 → 1965年 南原清隆 (タレント)

きょうの日本昔話 → とろかし草
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きょうの日本民話 → ネコの置物を売る店
きょうのイソップ童話 → お百姓と、こごえたヘビ
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2月12日の日本民話 長者の心を変えた仁王さま

2008-02-12 04:55:51 | Weblog

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2月12日の日本民話

長者の心を変えた仁王さま

長者の心を変えた仁王さま
富山県の民話富山県情報

 むかしむかし、田の又(たのまた)というところに板東長者(ばんどうちょうじゃ)と呼ばれるお金持ちが住んでいました。
 でもいつのころからか家運が傾き始めたので、家を立て直そうと思った長者は使用人たちを牛馬(ぎゅうば)のようにこき使いました。
 そのため使用人は一人減り、二人減りと、とうとう誰も寄りつかなくなってしまいました。
 そんなある日の事、筋骨(きんこつ)たくましい大男がやってきて、長者に、
「働かせてください」
と、たのむので、ためしに使ってみると、朝早くから夜遅くまでとてもまじめに働きました。
「いつもよく働くな。さて、そろそろお前の給金(きゅうきん→給料)を決めようと思うが、何か望みはないか?」
と、感心した長者が大男にいうと、
「取り入れが終わったら、イネを一かつぎいただくだけで結構(けっこう)です」
「おお、そんなことはおやすいごようさ。約束しよう」
 さて、その年の秋は、大男のおかげで大豊作(だいほうさく)です。
 大男は約束通りイネをもらうことになり、かりとったイネを全部ひとまとめにしばると、かるがると背負っていきます。
「おっ、おい、まってくれ!」
 長者が後を追いかけると、大男は法福寺(ほうふくじ)の仁王門(におうもん)の前でパッと消えました。
 長者が仁王門にやってくると、なんと門前に泥まみれのワラジがかけてありました。
 そのワラジは、長者が大男にあたえたワラジです。
「も、もしや」
 長者がそばにある仁王像の足元を見てみると、その仁王像の足も泥だらけでした。
「そうか、そうだったのか・・・」
 長者は、欲ぶかい心をいましめるために仁王さまが姿を変えて現れたことに気づき、その日から心をいれかえたので、だんだん家運を盛り返したという事です。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ブラジャーの日
きょうの誕生花 → ねこやなぎ
きょうの誕生日 → 1979年 上原あやか (タレント)

きょうの日本昔話 → 金の持ち主
きょうの世界昔話 → オオカミとロバ
きょうの日本民話 → 長者の心を変えた仁王さま
きょうのイソップ童話 → ぞうもつを食べたこども
きょうの江戸小話 → 寒い国

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2月11日の日本民話 お酒の好きな子ザル

2008-02-11 07:32:32 | Weblog

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2月11日の日本民話

お酒の好きな子ザル

お酒の好きな子ザル
広島県の民話広島県情報

 むかしむかし、ある山に、お母さんと子どものサルがすんでいました。
 こまった事に子ザルはお酒が大好きで、こっそり人の家にしのびこんでは、お酒をなめていました。
「酒をのむとは、めずらしいサルだ。よし、あのサルをつかまえてやろう」
 それを見た猟師(りょうし)は、おけにいっぱい酒を入れて、山のサルの通る道へおきました。
「くんくん。おや、いいにおいがするぞ」
 においをかぎつけた子ザルが、おけのところにやってきました。
「わあっ、お酒だ」
 子ザルは大喜びで、お母さんのところへ行って言いました。
「あのね、山道にお酒があるよ」
 するとお母さんザルは、こわい顔で言いました。
「だめだめ! お前をつかまえようとして、猟師がわざとおいたにちがいない。どんなことがあっても、飲んではいけませんよ!」
 でも、お酒の好きな子ザルは、がまんができません。
「一口だけなら、のんでもいい?」
「だめだめ!」
「なめるだけなら、いい?」
「だめだめ!」
「なら、においをかいでもいい?」
 あんまりしつこく言うので、お母さんザルは、
「においをかぐぐらいならいいけど、ぜったいに飲んではいけませんよ」
と、言ってしまったのです。
 子ザルはすぐにおけのところへ飛んでいって、お酒のにおいをかぎました。
「ああ、いいにおいだ。おいしそうだなー」
 においだけと、お母さんザルと約束しましたが、でもにおいだけなんて、とてもがまんができません。
「一口ぐらいなら、いいだろう」
 子ザルはお母さんとの約束を忘れて、ゴクリとお酒を飲みました。
「おいしいな。もう一口」
「これでおわりにしよう。もう一口」
「さいごに、もう一口」
「おしまいに、もう一口」
「おまけに、もう一口」
「ぷはーっ、・・・よっぱらっちゃった」
 おけのなかのお酒をすっかり飲んでしまった子ザルは、そこへたおれて動けなくなりました。
「しめしめ、うまくいったぞ」
 さっきから木の後ろにかくれていた猟師は、たおれている子ザルをひろいあげると、山をおりていきました。
 かわいそうに子ザルは、お母さんとの約束を守らなかったために、二度とお母さんのところへもどることができませんでした。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → 建国記念の日
きょうの誕生花 → フリージア
きょうの誕生日 → 1959年 井上紀良 (漫画家)

きょうの日本昔話 → 笛の名人
きょうの世界昔話 → ゾウの鼻はなぜ長い
きょうの日本民話 → お酒の好きな子ザル
きょうのイソップ童話 → ロバとロバひき
きょうの江戸小話 → 浪人のこたつ

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2月10日の日本民話 雪こぞう

2008-02-10 07:15:51 | Weblog

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2月10日の日本民話

雪こぞう

雪こぞう
新潟県の民話新潟県情報

 むかしむかし、ある山のふもとに、お百姓(ひゃくしょう)さんの家がありました。
 とてもにぎやかな家で、おじいさんとおばあさん、お父さんとお母さん、それにたくさんの子どもたちがいました。
 ある、大雪のふった晩の事です。
 みんなはいろりのまわりに集まって、イノシシ汁が出来るのを待っていました。
 おいしそうなみそのにおいが、家中にながれていきます。
「まだかなあ?」
「おなかがすいて、もうがまんできないよ」
 子どもたちはワイワイ言いながら、なべをにらんでためいきをつきました。
 その時です。
 おもての戸がガラリと開いて、つめたい雪がふきこんできました。
 みんながビックリしてふりむくと、見なれない顔の七つぐらいの男の子が立っていました。
「お前、どこからきた?」
「・・・・・・」
「何か用か?」
「・・・・・・」
 何を聞いても、返事をしません。
 ですが、男の子はいろりのそばにやってくると、
「おらにも、ちいとあたらせてくれ」
と、言って火にあたりました。
「いいとも。もうすぐイノシシ汁もにえるから、一緒に食べていけ」
と、おじいさんが言いましたが、男の子はだまったままです。
「お前、家はないのか?」
「・・・・・・」
「これからどこへ行く?」
「・・・・・・」
 子どもたちがかわるがわるたずねても、男の子はだまってなべを見つめているだけです。
「さあ、おまちどおさま。あなたも一緒にお食べなさい」
 お母さんがみんなのおわんと一緒に、男の子の分のおわんを持ってきてあげました。
 お母さんがなべのふたをあけようとしたら、男の子がきゅうに立ちあがりました。
「ありがとう。おらすっかりあたたまったで、帰らしてもらう」
 お母さんが、あわてて止めました。
「子どもがえんりょなんか、するんじゃないよ」
 すると、男の子は
「おらもう、おなかがいっぱいだ」
 そう言ったかと思うと、風のように消えていきました。
「おかしな子どもじゃ、いったい、何しにきたのか?」
 みんな、不思議そうに首をふりました。
「一緒に食べていけばよかったのに」
 言いながら、お母さんがなべのふたをとると、
「あれえ! ない!」
 みんなもいっせいに、なべの中をのぞきこみました。
 見てみるとなべの中は空っぽで、何も入っていないおみそしるだけがグツグツとにえています。
「あいつが食べたんだ!」
「何がおなかがいっぱいだ!」
 子どもたちは男の子をつかまえようとして、外へとびだしました。
 でもどこへ行ったのか、男の子のすがたはなく、雪の上に足あともありませんでした。
「おかしなこともあるものだ」
 子どもたちは小首をかしげながら、もどってきました。
「でも、いつのまに食べたのかな?」
「そうだよ。ふたも開けないで」
 子どもたちはおなかのすいたのもわすれてなべを見つめていると、おばあさんが言いました。
「もしかして、雪こぞうかもしれないぞ」
「雪こぞうだって?」
「そうだ。むかしから雪のふる晩には雪こぞうが人間のすがたになって、ごちそうを食べにくるんだって。子どもの時、そんな話を聞いたことがある。あの子のすわっていたところを調べてみろ」
 おばあさんに言われて、子どもたちが男の子のすわっていたざぶとんに手をやると、ざぶとんは水をこぼしたようにグッショリとぬれていたという事です。

おしまい

きょうの豆知識と昔話

きょうの記念日 → ニットの日
きょうの誕生花 → えんどう
きょうの誕生日 → 1944年 高橋英樹 (俳優)

きょうの日本昔話 → 盗っ人小僧
きょうの世界昔話 → ウィリアム・テル
きょうの日本民話 → 雪こぞう
きょうのイソップ童話 → いっしょに旅をする人間とライオン
きょうの江戸小話 → 女中の脈

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